「先進テクノロジーの世界楽しんでほしい」白木健嗣さんが市長表敬訪問

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 「へパイストスの侍女」で「島田荘司選 第14回 ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」を受賞した四日市市出身の白木健嗣さんが7月19日、四日市市役所を訪れ、同市の森智広市長に受賞報告や今後の作品への意欲などについて話した。【受賞報告などをした白木さん(中央)と島田さん(右)、「へパイストスの侍女」を手にする森市長=四日市市役所で】

 白木さんは同市中部地区出身で、四日市西高校に通っていた。高校時代に読書の楽しさに目覚めたそうで、「自分も書きたい」という気持ちが強くなり、愛知淑徳大学に進学後は、芥川賞作家の諏訪哲史さんに指導を受け、近代文学を学び創作活動をした。

 森市長は「読んでいる途中で、今一番いいところなので、結末には触れないで」と話し、自動運転技術が描かれた同作について「四日市も、JR四日市駅と近鉄四日市駅間の中央通りで自動運転の走行実験をしており、興味深い」と作品について感想を述べた。

 四日市を舞台とする次作に取り組んでいるという白木さんは、「ITと小説というのは相容れないと思われるのでは、と心配したが評価されてうれしかった」と喜びを語った。同行した同賞の選者で推理小説家の島田荘司さんは、「時代を記録する要素を持った社会派小説。映像化が期待される」と話していた。

 「へパイストスの侍女」はサイバー犯罪対策課の捜査官と捜査一課の女性刑事が、自動運転車の不可解な死亡事故に絡む脅迫事件に、人工知能を使った世界初の捜査に挑むITミステリー。288ページで、税込み2035円。