ボッチャの三重県代表らが四日市市長を表敬、健闘誓う

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 第22回全国障害者スポーツ大会「いちご一会とちぎ大会」のボッチャ競技に三重県代表として出場する田邊千晴さん(25)、水野志保さん(27)の2選手らが5日、四日市市役所に森智広市長を表敬訪問し、「メダルをめざしてがんばります」と決意を語った。競技は29、30日、栃木県那須塩原市での開催。選手らはふだんよりも練習量を増やし、目前の試合に備えている。【森智広市長(中央)を表敬した田邊千晴さん(左から3人目)、水野志保さん(右から3人目)らチームのみなさん】

 森市長を訪ねたのはボッチャサークル「コロコロ四日市」のみなさんで、2選手のほか、田邊さんの父母でアシスタントの俊寛さん、介助者の祐美子さん、監督の吉田由貴さん、サポーター・みえボッチャ協会副代表の古川勝美さん。みんなで2選手を支え、好成績をめざす。

 田邊さんは四日市市在住。小学5年生の時に交通事故に遭い、車いすの生活になったが、7年前からボッチャに取り組み、現在はコロコロ四日市の代表を務める。その取り組みを見てきた母親の祐美子さんは「ボッチャをすることで体力もついてきた」と話す。水野さんは鈴鹿市在住。小学1年生の時にやはり交通事故に遭い、左手足が不自由になったという。ボッチャ歴は4年。田邊さんは座位、水野さんが立位でチームを組み、4~5チームでのリーグ戦に挑むという。

 2人は2021年の「三重とこわか大会」への出場が決まっていたが、新型コロナウイルスの感染拡大で大会が中止になったため、今回が初の国体レベルでの戦いになる。初大会で緊張もするだろうと、呼吸のしかたやチーム全体での声かけを心がけて、いい試合をしようと考えている。

 みえボッチャ協会副代表の古川さんは「ボッチャの人口はまだ少ないが、かくれた選手を発掘して、広げたい。いつか四日市市で東海大会を開きたい」などと夢も話した。

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