国際的なチーズの称号、四日市の杉本沙智代さんに

1995

 三重県四日市市鵜の森2丁目でワインショップ「Boutique de Vin SUZUYA(ブティック・ドゥ・ヴァン・スズヤ)」を開いている杉本沙智代さん(61)に、チーズの国際組織から称号が贈られた。チーズの生産者のほか、チーズを多くの人に楽しんでもらう啓発活動にも与えられるものだという。【チーズの国際的な称号を受けた杉本沙智代さん=四日市市鵜の森2丁目】

 称号は、「ギルド・アンテルナショナル・デ・フロマジェ・コンフレリー・ド・サンデュギュゾン協会」が叙位するもので、団体はチーズ業界の発展を目的に1969年に設立され、フランスを本部に2020年現在、世界33カ国に拠点を置いている。

 今年5月、チーズの師匠と仰ぐ輸入会社の役員から「推薦したい」と連絡が入り、書類を提出した。店でチーズを販売するかたわら、チーズの講座を開いたり、チーズ検定の講師を務めたりしたことも認められ、10月末、東京でメダルと叙位証を受け取った。メダルにはチーズの神様ユギュソンが描かれている。

 沙智代さんは、ワインの見識が深いソムリエ・エクセレンスの認定証をもつ夫の杉本静彦さん(64)と店を切り盛りしてきた。静彦さんは、もとは四日市市富田で酒販店「すずや」を開いていたが、大学時代からワインに惹かれ、「いつか、ワインを取りそろえた店に」と、ドイツでワインの勉強をし、独自のワインの仕入れ先も開拓した。夫はワイン、妻はチーズ。その二人左脚は絶妙なマリアージュだったといえる。

 沙智代さんとチーズの出会いは、23歳の新婚旅行の時。欧州のレストランでチーズのワゴンサービスに魅力を感じ、幾つか皿にとってもらったが、日本では出会ったこともない味や香りに、実は、あまり食べられなかった。

それでも、チーズへの興味は消えることなく、東京の講座に通うなど勉強を重ね、2000年、チーズプロフェッショナルの資格を取得した。沙智代さんはフランスチーズ鑑評騎士の称号も得ている。フランスでチーズの生産を視察もし、最近も、次のステップのためのセミナーに出席している。(写真は鵜の森にある杉本さんのお店)

 クリスマスが近づき、ワインを楽しむことも増える時期。ちなみに、沙智代さんは「初心者には香りがやさしい、ミルクの風味があるものがおすすめ」という。最近は日本のチーズが注目されて、海外で賞を得るものも増えているそうだ。「おいしいチーズがあることが日本の普通の食卓の風景になるように、これからもお客様に提供していければと思います」と話している。

 ワインショップは午前10時~午後7時。火曜、水曜が休み。

(2022年12月3日発行の214号の紙面にも掲載しています)