日本代表として奮闘 アジアカップで準優勝 四日市出身のスポーツクライミング選手渡部桂太さん 

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 四日市市出身でスポーツクライミング日本代表、渡部桂太さん(29)が11月5、6日にフィリピンのマニラで開催されたアジアカップのボルダリング男子で準優勝した。今年2月に四日市ドームで開かれた「第17回ボルダリングジャパンカップ」で11位となり、自身としては7年目となる日本代表権を獲得。渡部さんは12月12日、アジアカップや今年の活動について、四日市市役所を訪れ、森智広市長に報告をした。【アジアカップ準優勝の盾とメダルを手にする渡部さん(右)=四日市市諏訪町】

 前日には市内で開催されたイベントで、体験会やトークショーをした。現在は茨城県を拠点に活動していることから、「地元四日市でイベントに関わることができてうれしい」と話す。今年2月に四日市ドームで開催されたジャパンカップは、地元開催という期待とうれしさもあったが、結果には「悔しかったですね」と振り返った。

 アジアカップは今回、初めてフィリピンで開催されたという。会場の盛り上がり方も印象に残ったそうで、「歓声や手拍子、雰囲気がとてもよくて。自分の動きで盛り上がるとうれしかった」と大会を振り返る。

 森市長に普段の練習や、アジアカップでの様子の写真をタブレット端末で見せながら説明した渡部さん。森市長が「日本の代表として活躍されていて素晴らしい。来年の目標は」と聞かれ、「日本代表として今年で7年。国内のレベルが高いので毎年、選考ではひやひやすることもあるが、自身が目標とする大会でしっかりと結果を出したい」と話した。

 現在は住友電装に所属し競技に励む。小学2年で四日市市内の商業施設で、ボルダリングに出会って競技に夢中になったそうで、現在は競技をしながら体験会のあるイベントにも積極的に協力、全国各地へ赴いている。「子どもも大人もボルダリングに触れる機会や場所が増えれば」と競技の普及にも力を入れていきたいそうだ。