クリスマスソングなど季節を歌う、四日市で「野ばら音楽会♪」

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 「野ばら音楽会♪」が12月20日、三重県四日市市の「すわ公園交流館」で開かれた。女性2人の「Brilliant Colors(ブリリアントカラーズ)」のピアノと歌で、冬の楽曲やクリスマスソングなど十数曲を演奏した。もとは、月1回、観客と一緒に歌う音楽会だったが、コロナ禍で2年間の中止に。今年3月、まだ一緒には歌えないが、それでも楽しめるよう、演出を変えて再出発した。今年最後の音楽会に、なじみの客、新顔の客が来てくれた。【冬の歌など季節に合わせた選曲で演奏するブリリアントカラーズの2人=四日市市諏訪栄町】

 会場の1階ホールで、感染防止用のスクリーンを置いての演奏。かつては80人ほどの観客が部屋からはみ出しそうになって歌ったが、今は定員を10数人に抑えている。それでも、観客は、佐藤日奈子さんのピアノと可愛アンリさんの歌に合わせ、体を揺らして楽しんだ。

 演奏曲は「ウィンターワンダーランド」など冬の歌から始まり、「津軽海峡冬景色」などの昭和歌謡、「ムーランルージュの唄」などの映画音楽やクリスマスソングへと続いた。1カ月に1回の音楽会の選曲は大変だが、リクエストにも応えながら、2人でがんばっているという。

 新型コロナの感染拡大前は、みんなで歌える曲を選ぶようにしていたが、再出発後は、歌そのものを聴いてもらう曲を意識し、佐藤さんのピアノソロを数曲交える演出にするなど、新しい試みに挑んでいる。

 可愛さんと佐藤さんが組んだのは2016年から。可愛さんはOSK日本歌劇団に所属していたことがあり、以前は歌やダンスの指導をし、今は結婚式の聖歌隊、ライブや慰問、イベント出演もしているという。佐藤さんはライブ活動のほかに音楽教室の講師をしており、音楽会のピアノソロでは自分流のアレンジを加えたジャージーな演奏も聴かせている。

 この日、78回目となった音楽会の終盤には、ジョン・レノンとオノ・ヨーコが書いたクリスマスソング「ハッピークリスマス(戦争は終わった)」を演奏、ウクライナへの思いも込めた。2023年の最初の音楽会は1月17日午後1時30分から。会場はいつもの「すわ公園交流館」。