諏訪公園は噴水を縮小し広場機能を拡大へ、四日市の市街地再編

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 三重県四日市市の中心市街地再編は、2022年暮れにかけて関係者による議論が続き、関係者の調整会議や、ローカル5Gを活用した「スマートシティー」を実現させるためのシンポジウムなどが開催された。市議会では、諏訪公園の整備についての考え方が示された。秋の「はじまりのいち」で人気だった仮設のスケートボードパークは12月24日から再開され、2023年1月以降も土、日、休日に運営されることになった。【諏訪公園の噴水は縮小され、広場としての機能が強化される方向で議論されている=四日市市諏訪栄町】

◇茶畑は市民公園南東部へ移設の方向

 関係者調整会議では、国がつくる新しいバスターミナル「バスタ」の中の待合場所や物販、歩行者の導線などに意見が交わされた。また、市民にもおなじみになった中央通りの分離帯にある伊勢茶のPR用の茶畑について、市民公園南東部に場所を変え、日照時間などにも考慮して定めていくことが明記された。

◇諏訪公園は広場を広くする方向

 中央通りの整備と合わせて行われる諏訪公園整備では、公園の中央にあり、シンボル的な存在になっている噴水を縮小し、芝生広場を広くとってイベント開催がしやすい公園にすることが大きな方向性として示された。植栽をどう生かすかなど、最終的な計画になるまでには議論を残しているが、公園の表情は大きく変わることになりそうだ。

◇ローカル5G活用を検討

 ローカル5Gに関するシンポジウムは東京大学地域未来社会連携研究機構と市が開催した。市がめざすのは、光回線やwifiなどを充実させ、交通、防災、公共施設利用からエンターテインメント提供まで、より豊かな情報に市民が触れられる市街地の姿。ローカル5Gは地域の要望に応じて自治体や企業が利用できるネットワークを構築でき、高度な情報解析などが可能。全体の中に位置づけていく方向だ。

◇スケートボードパークの正式設置を検討

 運営が再開された仮設スケートボードパークは、秋の「はじまりのいち」で市外の若者も足を運ぶなど大きな反響があった。市は、市民から寄せられた課題の解決を図りながら、正式なスケートボードパーク設置についても検討する。

 

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