四日市に「ご近所パワースポット」、運気あがる?お試しあれ

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 2023年をよい1年にと、SNSや市民の口コミ情報などで話題の三重県四日市市内の「ご近所パワースポット」を訪ねてみた。ご利益やいかに? お試しあれ。【新茶まつり、お諏訪おどりでも知られる足見田神社=四日市市水沢町】

□美にご利益? 「和泉式部化粧の水」と保曽井神社

 平安時代の女性、和泉式部の悩みは顔にあった黒いあざ。お告げにより観音様に祈り、泉に浴すと、あざは消え、絶世の美女と言われるように。そんな伝説がある「和泉式部化粧の水」は、地元の人たちが整備して守ってきた。

 少し西に、その観音寺の鎮守だったとされる保曽井神社がある。「ほ・そ・い」の読みの通り、SNSなどでは「ダイエットに効果あり」とも書き込まれている。合わせて訪ねたら美の効果は二倍かも。(四日市市曽井町)

□「なぜて」ご利益を、三徳稲荷社の「なぜ石」

 京都祇園八坂神社の分社である「八阪神社」境内にある三徳稲荷社。鳥居をくぐって進むと、「なぜ石」と名付けられた黒い石がある。どこか迫力がある雰囲気。力を感じる佇まいだ。

 心をこめ両手で数回強く「なぜる」など、側の看板に書かれた手順に従って参る。頭の病気や学力向上によいとされている。(四日市市赤堀)

□菅原道真公とおみくじたまご、海山道神社

 開運・厄除け・結び・合格祈願で知られる海山道神社には、「天神さま」と親しまれる学問の神、菅原道真公の「大天神像」がある。高さ3メートル、直径3メートル、樹齢1500年の大杉を使った彫像だ。

 卵の形をした「おみくじたまご」は「かわいい」と若い女性に人気。水溶紙で植物の種がセットされており、土に埋めると芽が出る。どんな花が咲くのか、夢の詰まった「花おみくじ」だ。(四日市海山道町)

□金運、安産でも話題、「実り」の力ふくらむ足見田神社

 SNSでは金運のパワースポットと紹介された。横山正純宮司も最近ネットで気づいたという。拝殿奥の林にある稲荷社の雰囲気が何かを感じさせるのか。神社の狛犬の足元に子犬がいて、親にじゃれているように見えるのも話題で、安産と結び付けて参拝する人もいるようだ。

 本来の主祭神は志那都彦命と志那都姫命の風の神と、祓い浄めの神でもある瀬織津姫命。風は受粉をもたらし、祓い浄めで風を広げるイメージから、すべての「実り」につながっていく。金運も安産も、「実り」がもたらすならば理に適うか。(四日市市水沢町)

□合格祈願や気分転換の散歩に、「すがわら『とおりゃんせ』」

 2016年に整備された市民緑地の「すがわら『とおりゃんせ』」は、「神前里山を守る会」が管理している。憩いの場になっているが、「とおりゃんせ」側にある菅原神社に参ることで「志望校の受験にとおりゃんせ」の意味がかけてある。また、歩いてみると、「各種テストを通り抜け」などのメッセージが書かれた看板も立っている。

 菅原道真公をまつる神社のご利益だけでなく、通り道を歩くことで気分転換にもなり、合格祈願だけでなく、受験勉強の合間のリフレッシュを目的に歩く人もいるそうだ。(四日市市菅原町)

(2023年1月10日発行の第215号にも掲載しています)