「こにゅうどうくん」が漫画から舞台へ2.5次元化、四日市市の魅力発信

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 三重県四日市市の人気者「こにゅうどうくん」が、漫画からラジオドラマ、舞台へとステップアップする2.5次元化の試みが始まった。第1段階は漫画で、1月から市のホームページで連載を開始。2月に第2段階のラジオドラマ、3月に第3段階のダンスと演劇による舞台へと発展する。どんな進化が待つのか、今回の主人公、「こにゅうどうくん」を擬人化した「道入小四朗(とうりこじろう)」と共にストーリーを追ってみてはいかが。【連載が始まった漫画「妖×学園 アスタウンド!!!!」の表紙=四日市市提供】

 四日市市を多くの人に知ってもらいたいというシティ・プロモーション事業「四日市STYLE」の試みで、事業名は「THIS IS 4STYLE~I’m Happy Just To Dance With You~」。漫画やアニメ、ゲームを原作にした演劇やミュージカルなどの2.5次元舞台は「刀剣乱舞」「テニスの王子様」など人気作品も多く、「こにゅうどうくん」も行けるのでは?と市役所内でも声があって、今回の試みになったという。

 自治体がこうした魅力発信番組を考えると、つい、市の特産PRなどを盛り込みがちだが、四日市市ではあえてそれをせず、内容で勝負し、「四日市っておもしろいことやるな」と関心をもってもらいたいという。

 その内容。第1段階の漫画「妖×学園(あやかしがくえん)アスタウンド!!!!」は、全4話で、1月11日から毎週水曜日、市のホームページにある「こにゅうどうくんのお部屋」で更新される。「アスタウンド」は、「びっくり仰天させる」などの意味がある。(漫画の導入部分)

 主人公の「道入小四朗」は、「朗らかな四日市の小入道」を逆さに読んだ命名で、2021年度に制作されたミュージックビデオ「SUNRIZE!43~こにゅうどうくんのテーマ」にも登場するイケメン男子。第1話では、学園に入学早々、何か事件に巻き込まれそうな気配になっている。漫画は総合学園ヒューマンアカデミー名古屋校で講師も務める「かわしたハル」さんと生徒たちが担当している。

 第2段階のラジオドラマは、「必殺仕事人」でも知られる俳優の京本政樹さん、三重県出身の歌手、あべ静江さんが声優として特別出演する豪華版。2月18日~3月18日の毎週土曜午後8時からの東海ラジオ「1・2・3四日市メガリージョン!!Go!」内で全5話、各回5分で放送される。制作は東海ラジオ放送。(京本政樹さんとあべ静江さん)

 最後は第3段階の舞台。名古屋小演劇界で最大の動員数を誇るとされる「劇団あおきりみかん」の主宰で劇作家の鹿目由紀(かのめゆき)さんの脚本・演出で、同劇団、三重高等学校ダンス部の出演などでステージ化される。上演は3月23日と24日の午後4時、四日市市文化会館第1ホールで。開演30分前から、「こにゅうどうくんwith J-CROWD」のダンスステージもある。料金は無料だが入場整理券が必要で、申し込みが1月13日から始まった。観覧希望者は東海ラジオWEBサイトで。問い合わせは東海ラジオ放送事業部(052・962・6151)へ。(三重高等学校ダンス部)

(記事中の写真は、いずれも四日市市提供)

 

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