温室効果ガス削減への形成計画案を提示、第3回「四日市港カーボンニュートラルポート協議会」

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 「四日市港カーボンニュートラルポート協議会」が1月23日、四日市市霞2丁目の四日市港ポートビルで開かれた。3回目の開催となる今回は、「四日市港カーボンニュートラルポート形成計画案」を提示し、この中で、温室効果ガス削減のための水素・燃料アンモニアの供給目標値など具体的な数値を書き込んだ。この日の意見交換やパブリックコメントを反映させ、次回、3月6日開催の第4回協議会で最終案として提出する。【四日市港の将来像が議論されている協議会の模様=四日市市霞2丁目】

 流通科学大学名誉教授で座長の森隆行さんなど学識経験者や臨海部立地企業、船社企業、荷主・倉庫企業、金融機関、港湾企業、関連行政機関などの代表計約35人が出席した。

 形成計画案では、四日市港が石油などのエネルギーの輸入・供給拠点になってきたことから、将来の水素・燃料アンモニアなどの輸入・供給拠点としての受け入れ環境の整備をしていくことや、照明施設のLED化、港湾荷役機械の低炭素化・脱炭素化を検討、コンテナターミナルを出入りする車両の水素燃料化に取り組むなど、脱炭素化を通じて国際競争力のある港湾を目指すことなどを挙げた。

 四日市港での温室効果ガスの排出量の推計をし、2013年度、2021年度に比べ、CO2排出量をそれぞれ42%削減、34%削減し、さらに2013年度比47%削減の高みをめざす目標を設定した。2050年度ではカーボンニュートラルを実現するとし、CO2排出量は100%削減する。これらの実現のため、化石燃料がすべて水素に置き換わると仮定した換算での水素の需要量を2030年度で約90万トン、2050年度で約255万トンと推計するなど、具体化への数値を示した。

 四日市港は国内有数の石油化学コンビナートがあることで、石油などのエネルギー輸入供給拠点として重要な役割を担ってきた。今後もその役割を果たすためにもカーボンニュートラルを実現する必要があるとして協議会が設立された。現在、全国約50の港がカーボンニュートラルに取り組んでいるという。