生徒自身が自分で考える学習 橋北中が文部科学大臣表彰 四日市市

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 四日市市立橋北中学校(山内雅喜校長、同市高浜町)はこのほど、文部科学大臣がキャリア教育の充実した発展に力を入れ、顕著な功績が認められる教育委員会、学校、PTA団体などについて表彰する「第15回キャリア教育優良教育委員会、学校およびPTA団体等文部科学大臣表彰」を受けた。同中の山内校長と橋北地区連合自治会の山内滿会長は2月3日、四日市市役所を訪れ、森智広市長に表彰の報告をした。【表彰状を手にする山内校長(左から2番目)と山内会長(同3番目)=四日市市諏訪町】

 生徒自身が、どのような力を身につけることが重要かを自分で考える学習に取り組むという同中。生徒に、自分の考えや気持ちを他人に伝えて、協力する「つながる力」、自分のよさに気づき、社会の一員としての自分らしい生き方を考える「みつめる力」、課題を発見・分析し、計画的に解決する「うごく・いかす力」、自分の将来を切り開いていく「めざす力」といった4つの力を示し、活動している。

 市内中学校が企業や店舗で実施する職業体験学習は、校区内の事業所で行い、日常的に連携を図っている。生徒が地域を知り、魅力を発信できることで自己肯定感を高めるのに役立つ。体験をした成果報告会を開催し、企画、運営についても生徒自身がすることで、「4つの力」の実践の場としている。また、地区内の園、小学校、中学校が連携したキャリア教育として交流にも力を入れる。橋北中3年の生徒が、橋北小6年に対しオンラインで修学旅行発表会の実施や、中学校教員が小学校で授業をしている。

 取り組みが評価され文科省から表彰されたことについて、「以前から取り組んできたことが表彰されことは喜ばしい」と山内校長。橋北地区連合自治会の山内会長も「地区の取り組みを四日市市内にどんどん発信していきたい」と話していた。 

 表彰の報告を受けた森市長は「おめでとうございます。地域に密着した取り組みに力を入れ、橋北地区の地域力が評価された結果。引き続き頑張ってほしい」と話していた。同表彰は三重県内で橋北中以外に、亀山市立白川小、県立水産高校が受けた。

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