携帯トイレ供給で協定結ぶ、四日市市と岐阜県柳津町の株式会社エスイーアイ

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 災害が起きた時に避難所や自宅で使える携帯トイレを優先的に供給してもらうため、四日市市は4月3日、岐阜県柳津町の株式会社エスイーアイと協定を結んだ。供給されるのは同社の新商品で、この供給について協定を結ぶのは四日市市が初めてだという。【協定を結んだ株式会社エスイーアイ代表取締役の太田幸宏さん(右)と森智広市長=四日市市役所】

 「災害時における物資の供給に関する協定」で、森智広市長と株式会社エスイーアイ代表取締役の太田幸宏さんが署名を交わした。太田さんは「災害が起きれば、ライフラインが止まり、不自由な生活を強いられる。そんな時に、少しでもお役に立てればと思っています」などとあいさつした。

 供給される携帯トイレは、「非常用トイレセット エスまるくん」で、洋式の便器に袋などを取り付け、凝固剤や消臭剤などで処理し、袋のままごみとして処分できる。薬剤などは両手で持てるくらいの大きさの箱に収められており、持ち運びが簡単。避難所の場合は、段ボールトイレを使って同様の処理をすることも可能だという。

 同社は、災害に関するスマホアプリや蓄電池システムなど電子関連商品を扱っており、災害関連の商品として携帯トイレを開発したという。四日市市とは、2021年4月に始めた防災無線を聞けるスマホアプリの活用で連携がすでにあり、今回、携帯トイレの供給では、まず四日市市と協力することにしたという。