知らない味に出会えそう、近鉄百貨店四日市でクラフトドリンクフェス始まる

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 「魅惑のクラフトドリンクフェス」が4月5日、三重県四日市市の近鉄百貨店四日市店で始まった。同店独自の企画で、今回が初開催。材料などにこだわったビールやジン、日本酒、ウィスキー、ワインなどが全国17社から出品されている。5階催会場で4月9日まで。8、9両日はアコースティックギターのミニライブもある。【試飲するお客様。こちらはノンアルコールも=四日市市諏訪栄町】

 「クラフト」には技能、技巧、工芸などの意味があり、少量でも作り手が材料などにこだわったイメージが込められている。入れたてのビールをその場で飲めるタップ販売や、軽食とともに味わえるテーブルも用意されており、コロナ禍では開けなかった催事が帰ってきたような印象だ。

 山梨県小菅村のFar Yeast Brewing(ファーイーストブルーイング)株式会社は、ビールの個性や多様性を取り戻すとの趣旨が世界にも届いている会社で、「東京」シリーズや、世界的にも珍しい山椒や柚子の和のハーブを使用している「馨和KAGUA」などを出品。(その場で注いでもらえるファーイーストブルーイングの店頭)

 

 滋賀県野洲市のANTELOPE(アンテロープ)株式会社は、蜂蜜と水と酵母でつくる「ミード(Mead)」という蜂蜜酒を販売。さまざまな果実の個性を生かした商品もある。「お酒でファンタスチックな縁を」という考え方を大切にしている。

 岐阜市のLONGGOOD(ロンググッド)はジントニックを出品。代表は、ヨーロッパの蒸留所を巡り学び、バーテンダーとして35年以上もカクテルに没頭した経歴があるという。長良川の伏流水とハーブなどを使った味わいという。

 県内からも、二軒茶屋餅角屋商店(伊勢市)の「伊勢角屋麦酒」、細川酒造(桑名市)の「上馬ビール」、モクモク手づくりファーム(伊賀市)の「春うらら」「セブンホップラガー」「春のピルスナー」の受賞3点セット、伊勢美し国醸造所(伊勢市)のワイン、シロップベースU296(名張市)のノンアルコールの無添加シロップやクラフトコーラなどが出品されている。株式会社伊勢萬(伊勢市)は、ロングセラーの焼酎「光年」やクラフトジン、会社創業時からの念願だったというウィスキー「神路(KAMIJI)」などを出品している。

 会場でサイドメニューとして用意されているのは、三重県からPAS MAL(パマル)」の黒毛和牛ローストビーフ、BROOK(ブルック)のオードブル盛り合わせ、高知県からハマヤの完全ワラ焼き鰹タタキセットなど。東京のBUG TIME(バグタイム)には最近話題の「コオロギチップス」なども。

 8、9日のライブは近鉄文化サロンの講師を務めている伊藤智美さんが演奏する。各日、午後1時からと午後3時からの2回。

 

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