「五百羅漢」の藤の花が見ごろに、三重県菰野町竹成の大日堂境内

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 三重県菰野町竹成の大日堂境内にある藤の花が見ごろを迎えた。ここは、「竹成五百羅漢」として有名で、多くの石像が並ぶ小高い山の隣の藤棚で、六分咲きほどの藤が一面に垂れ下がっている。4月23日には藤棚の下で野点(のだて)の茶会が催されるという。【五百羅漢の隣の藤棚で見ごろを迎えた藤の花=三重県菰野町竹成】

 取材した記者の素人目には、藤は十分に見ごろ。ただ、藤棚の世話をしていた人に4月20日時点で聞いたところでは、「見ごろのピークは、あと1週間くらいかな」とのことだった。暖かい日が続き、花の開き具合は早いようだ。三脚でアングルに凝ったり、スマートフォンのカメラを向けたりと、たくさんの人が訪れていた。(見ごろに開いた藤の花)

 「大日堂境内の五百羅漢」は県指定の史跡で、高さ約7メートルの小高い草山に石像が並んでいる。「五百羅漢」は仏陀に付き従った500人の弟子、あるいはそれをかたどった像のこととされる。ここでは19世紀後半に完成したという。(五百羅漢の小高い山。藤棚は向こう側に)

 小山には大日如来と四方仏を中心に、阿弥陀如来や弥勒寺の諸菩薩に地蔵尊、北面に七福神、猿田彦、南面に閻魔大王と羅漢像などが立ち、神と仏が混在する庶民信仰を表しているとされる。神と仏が並ぶ神仏混淆になっているのは珍しいともいわれる。明治の廃仏毀釈などで一部の像が損なわれたというが、現在、469体が残っているとされる。

 23日の野点は午前11時~午後3時。だれでも参加できるという。