「四日市で全国レベルの落語フェスやりたい」、四日市市観光大使に林家菊丸さん

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 三重県四日市市との縁が深く、昨年の文化庁芸術祭では「大賞」を受賞した人気落語家林家菊丸さん(48)が四日市市観光大使に選ばれた。4月24日、四日市市役所で選任状の授与式があった。菊丸さんは、「初代桂文治の墓がある四日市で全国レベルの落語フェスがやりたい」など、さっそく積極的な活動目標を掲げた。【観光大使の選任状を手にする林家菊丸さん。左は森智広市長=四日市市役所】

 市によると、菊丸さんは第6期の選任になり、27人目の観光大使になる。授与式では森智広市長が「今や市民に知らない人がいないくらいの人で、むしろ、四日市市が人気に便乗するようなところもありますが、ぜひ、ウィンウィンの関係でいければと思います」とあいさつした。

 菊丸さんは、「四日市は青春時代を過ごした思い出の街ですが、何より、私たちには、プロの落語家第一号ともいえる初代桂文治の墓が四日市にあるということが大きい。私は大阪に出たが、四日市から東京に行って落語をしている人もいる。東西から四日市に集まって全国レベルの落語フェスがやりたい」と目標を掲げた。ほかにも、子ども落語のサークルを四日市につくって、子どもたちの成長を支援することや、市内にある多くの公民館を出前方式で回って落語を聞いてもらうような「ウーバー落語」を開くことなど、夢がぽんぽんと飛び出した。

 菊丸さんは1974年、三重県亀山市に生まれ、15歳からは四日市市で過ごした。大阪の大学に進学したが、四代目林家染丸さんに入門。古典から創作まで持ちネタが多く、女性の演じ方にも定評がある。2014年、上方落語の大名跡、林家菊丸を三代目として115年ぶりに襲名。昨年、この年齢で受賞した文化庁芸術祭の「大賞」は快挙とされた。

 四日市市では2007年から市内の二つの神社で「神笑亭」と題した落語独演会を定期的に開催。新型コロナでしばらく開けなかったが、久しぶりにこの5月28日、諏訪神社で「第10回神笑亭」を開くという。初代桂文治を顕彰する「文治まつり」には初回から出演している。