「やればできると感じた」 四日市工業高校ラグビー部 7人制全国大会出場

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 県立四日市工業高校ラグビー部が、4月22日に開かれた全国高校7人制大会三重県大会で初優勝した。全国大会の常連、朝明高校に勝利し、つかんだ全国舞台、7月に長野県の菅平高原で開催される全国高校ラグビー7人制大会に初出場する。【「四工ポーズ」を決める部員=四日市市日永東】

 創部は昭和51年の四工ラグビー部は、2020年に全国ラグビー選手権に初出場、「花園」の舞台に「四日市工業」の名を刻んだ。同じ市内にある朝明高には、公式戦で勝ったことなかったが、7人制で「打倒朝明」の悲願を達成した。

 同部の部員には、高校入学までにラグビーを経験した生徒が少なく、勧誘をしないと新入部員も集まらない。4月、入学式終了直後から新入生勧誘を始めた。17人が入部し、3学年合わせて60人(マネージャー4人含む)になった。中学時代にサッカー部やバスケットボール部が多く、柔道部や卓球部に所属していた生徒もいる。

練習では、できていないことを指摘するのではなく、「今の良かった」など、渡邊翔監督も部員同士も、優れている点を口に出す。部の雰囲気がよく、他の運動部から転部する生徒もいるという。体格では朝明高に劣るが、チーム力を高め、自分たちでできることを精一杯取り組んだ。

 7人制三重県大会では前半戦は0対10で朝明高が先制。ハーフタイムで、「後半で2本トライを取って、同点に持ち込めば逆転できる」と、気持ちを強めた。試合終了間際に、上村純大君(2年)が同点トライに成功、その後コンバージョンキックも決めて逆転した。上村君は「余分なことを考えず、キックを決めることに集中できた」と語った。

 7人制全国大会の前に県総体がある。最終目標は県で優勝し、花園に出場することだ。7人制のキャプテンを務めた松尾亮汰君(3年)は、「やればできると感じた。自分たちのスピードを極めていけば、全国でも戦える」と語った。

 

 

 

 

 

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