「ステップ四日市」で開所式、介護予防と認知症支援のあらたな拠点に

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 介護予防と認知症支援の拠点となる四日市市介護予防等拠点施設、愛称「ステップ四日市」の開所式が6月1日あり、市や福祉、医療、老人クラブの関係者を含む40人余が参加してお祝いした。地域包括支援センターなどと連携し、何かの場合に市民が頼れる場にしていく考えだ。【あらたな拠点の開所を祝ってのテープカット=四日市市日永東1丁目】

 中央緑地のすぐ横、旧中央老人福祉センターを改修してオープンした。1階に事務室、多目的室、情報コーナー、2階にホールや2部屋の和室がある。認知症の人や家族の交流、認知症フレンズなど認知症の人のパートナーとして地域で活動する人たちの育成や活動を支援をしていく。そのための交流エリアや活動エリアも備えている。

 「ステップ四日市」の愛称は、三重県を含む25都道府県から寄せられた116件から、香川県宇多津町の岩本稔さんの命名が選ばれた。英語の「Step by Step(一歩ずつ)」から、介護予防などの活動を一歩ずつ着実に行っていくという意味合いを込めたという。

 開所式では、森智広市長が「コロナ禍のひきこもりで、心身の活力が低下するフレイル状態に陥っている人が増えている。ここではリハビリでその解消をしていただく」と話した。認知症支援に関しては、市は昨年、三重県で初の「四日市市認知症フレンドリー宣言」をし、認知症になっても生きがいをもって暮らせる街づくりを目指している。「早期発見、診断への取り組みをしているが、そこから介護に至るまでの空白の期間への対応が課題になっている。そこに対しても積極的な活動をしていきたい」と話した。

 「ステップ四日市」は、①フレイル(虚弱)を改善するための指導②介護予防を啓発する講座やイベントの実施③認知症に関する相談窓口④認知症の人や家族の社会参加や交流の場⑤介護予防や認知症の人にかかわるボランティアの活動、交流の拠点、となる事業を行う。施設の管理運営は四日市市社会福祉協議会、介護予防事業などは医療法人社団主体会主体会病院が委託事業者になっている。

 リハビリの専門職が指導するプログラムなどはケアプランが必要になり、近くの在宅支援センター、地域包括支援センターとの相談が必要になる場合もある。問い合わせなどの電話は、介護予防・認知症支援担当(059-348-4008)、管理事務所(059-346-4066)。

 

 

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