テロに備えて合同訓練、四日市市総合体育館で消防と警察など

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 テロによる災害や事件に備えるため、消防と警察などによる合同訓練が6月5日、三重県四日市市の市総合体育館で行われた。軍事、テロ攻撃に対し警備が手薄になりがちな「ソフトターゲット」に相当する施設での事件発生を想定したもので、①刃物で複数の人を襲った犯人の制圧②化学薬品による攻撃からの被害者救出の二種類の訓練をした。【特別化学隊による救出訓練=四日市市日永東1丁目】

 四日市市消防本部は南消防署、中消防署、北消防署などから約40人、警察は四日市南署、県警機動隊から約20人が参加、ほかに四日市市職員や四日市スポーツ協会の人たちも参加した。G7三重・伊勢志摩交通大臣会合が6月16日から18日まで開催されることもあり、緊張感をもっての訓練になった。

 第一次訓練は刃物を持った男が体育館のロビーにいた人たちを次々に襲い、多数のけが人が出たという想定。体育館の職員らがさすまたを使って時間を稼ぎ、その間に駆け付けた警察官が男を取り押さえ、救急隊員がけが人を運んだ。(訓練で刃物男を取り押さえる警察官)

 第二次訓練は、ペットボトルの液体がばらまかれ、異臭がし、倒れた人も多いとの想定。県内では南消防署にだけに所属するNBC災害(核、生物、化学物質)に対応できる「特別化学隊」の隊員たちが、特殊な装備を身に着けて体育館の中に入り、動けなくなっていた人たちを救出した。