宵に響く大鉦と大太鼓の音、四日市市八王子町で「虫送り祭」にぎわう

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 三重県四日市市八王子町の「虫送り祭」が7月22日にあり、大きな鉦(しょう)と大人10人余で担ぐ大太鼓の迫力ある音を宵の空に響かせた。虫送りは日本各地にある行事で、豊作を願って行われているが、迷信を嫌ったり、火を使うのが危険などの理由から、見られなくなった地域も多いという。【10人以上で大太鼓を担ぐ見せ場のひとつ=四日市市八王子町】

 八王子町では吉田神社の神事と地域の文化を守ろうという町の人の協力で続いているという。縮小された時期もあったが、1970年ごろに若い世代が復活させたという。

 午後7時ごろ、天白川の新出雲橋で大太鼓を担いで見物人の目の前まで押し寄せたり、大鉦と息を合わせて幅2メートル余の太鼓の面を早打ちしたりする演技をすると、見ていた人たちから大きな拍手が起きた。(日が暮れ、大鉦をたたく山車(左)と大太鼓の連打の競演)

 提灯で飾った大鉦の山車、子どもたちが乗り込んで太鼓をたたく子ども山車とともに大太鼓が町の主要道路を行くと、大勢の地域の人たちも従った。約10 分歩いて五反田橋近くまで来て再び演技。それを終えて吉田神社へ向かった。(かわいらしい太鼓の音が響く子ども山車)

 かつては松明を手に歩いたともされるが、住宅の近くを歩くこともあってか、最近は天白川沿いのガードレールに電灯を取り付けて代用しているという。「虫送り祭」は29日に小林町でも行われる。