大学生とおじちゃん、おばちゃんが「お茶会」で交流、四日市のあさけが丘団地

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 団地に住む四日市大学の学生と住民が交流する「お茶会」が7月23日、三重県四日市あさけが丘3丁目の中央集会所で開かれた。団地にある市営住宅は高齢化が進んで4階の部屋ともなると敬遠されがち。そこで、足腰の丈夫な大学生にお得な家賃で下宿にしてもらい、代わりに団地の地域活動を手伝ってもらう試みだ。学生5人を含む約30人が参加した。【世代を超えた会話を楽しむ大学生と住民のみなさん=四日市市あさけが丘3丁目】

 2020年に交流を始めたが、そこに新型コロナの感染拡大が直撃。思うように活動ができず、この日の「お茶会」はまさに仕切り直しともいえる企画。市営住宅の高層階に住む6人の四日市大学生のうち、都合がつかなかった1人を除く5人が参加した。

 学生は全員が男性で、リーダーの山下嵩央さん(4年)、岩瀬こうきさん(2年)、福森雄さん(同)、内田大翔さん(1年)、杉本雄飛さん(同)。団地から大学まで自転車で約20分で通学できるといい、通常の市内の下宿代に比べても安い家賃で住めるという。自己紹介では「彼女いるの?」と直球の質問が飛んだりし、おばちゃんからのスマホ操作の質問に答え、小学生と一緒に絵を描くなど、打ち解けた約2時間を過ごした。テーブルには、この団地の試みに協力している株式会社良品計画の無印良品近鉄四日市店からお菓子の差し入れもあった。(自己紹介する学生たち。5人目は少し遅れて参加)

 四日市市の市営住宅課によると、あさけが丘団地の市営住宅は200余の世帯数があり、市内では4番目に大きい団地だという。市営住宅は家族での入居が基本だが、高齢化で空き部屋も増え、四日市大学と協力して学生に住んでもらっており、学生向けの部屋をもう少しだけ増やせないか検討しているという。

 学生たちは、ふだん、廃品回収の手伝いや夕方の防犯パトロールなどもしているという。住民の中には、学生のことをよく知らない人たちもおり、3丁目自治会長の野呂親信さんは「できれば地域の運動会や盆踊りなどのイベントでも交流して、ふれあいが広がってほしい」と話していた。