第60回大四日市まつりが間近、鯨船八艘勢ぞろいに向け練習にも熱気

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 60回の節目を迎える三重県四日市市の大四日市まつりは、8月5日、6日の開催日が1週間後に迫ってきた。「還暦祭」と名付けた今回、最大の呼び物は市内に残る祭り山車の「鯨船」八艘が勢ぞろいすることだ。参加する各保存会などの準備も進んでおり、7月28日夕には、四日市市楠町で熱気のこもった外練習が行われた。【勇壮な雰囲気を伝える龍神丸の練習=四日市市楠町南五味塚】

 練習は、同市楠町南五味塚の「南御見束神社」前であり、南楠鯨船保存会や地域の若者、小学4年生以上の子どもたちなど200人を超える人が集まった。これまで、祭りは男性だけで演技をしてきたが、今年から小学4年生以上の女の子も参加することを決めたといい、小学生の女の子らが子鯨の演技などに加わり、練習とはいえ歴史的な一幕となった。(竹で骨格をつくった鯨の演技には女の子たちも参加した)

 竹や縄で骨格をつくった鯨は大人が扱うものも含めて大小あり、これらを鯨船が追い込んでいく。「龍神丸」は飾りつけ前で、船を動かす担い手たちも法被姿でなく私服だが、それでも「鯨船の唄」に合わせ、船が右へ、左へと大きく揺れながら進む様子は壮観で、本番さながらの熱気が伝わってきた。(鯨を追い込む「龍神丸」の練習風景)

 第60回大四日市まつりは8月5日が踊りや獅子舞などの日 。三滝通りでは午後3時15分からのオープニングパレードのほか、午後5時50分から「リトルおどりフェスタ」、午後7時10分から「コンテストおどりフェスタ2023」など。諏訪神社会場では午後3時45分から各地域に伝わる七つの獅子舞や踊りの演技がある。

 そして、同6日が「鯨船八艘大集結」や伝統芸能の日。午前11時50分から三滝通りで各地域の鯨船の演技が順に行われ、午後3時~同25分、三滝通りに八艘が一列に並ぶ(出演順などは「広報よっかいち」特集号のプログラムを)。午後3時45分からは、おなじみの大入道や岩戸山、菅公などのからくり山車が登場。久しぶりの参加になる「富士の巻狩り」は午後4時すぎからの演技。源頼朝が富士の裾野で行った動物狩りを再現したものとされる。

 

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