いつからでも参加でき、走る距離も自由! 四日市ドーム周回の「ザ・28時間マラソン」始まる

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 「走ろう、自由に」と、「ザ・28時間マラソン」が9月9日、三重県四日市市の四日市ドーム周回コース(1周1.25キロ)で始まった。10日午後2時半まで、どのタイミングからでも自由に参加でき、走る距離も自由。それぞれの実力に合わせて楽しく走れる「世界一自由なマラソン大会」だ。友人らの協力で差し入れも計画されているといい、夜は夜景もランナーを応援した。【コンビナートの夜景を横目に走るランナーたち=四日市市羽津甲】

 市内で畳店を営み、自らもランナーの石川淳二さん(49)が主催者で、知人らが盛り立て、今年で6回目の開催。石川さんは独自に100キロマラソンを走っていたが、四日市ドームで徹夜踊りの祭典「よんてつ」が始まり、一緒にイベントを盛り上げようと、同日開催の走りの企画にした。「よんてつ」が29時間のため、30分後に走り始め、30分前に走り終えて合流できるようにと、「28時間」になったという。

 9日は午前10時半にスタート。仲間同士で走る人、子どもと大人でペースを合わせて走る人、コスプレをして走る人など様々。小学生から70歳代までの人が全国から集まった。(それぞれのペースで走る参加者たち)

 もともと、42.195キロを超えて走ることを目標にしている「ウルトラマラソン」の愛好者がいて、全国の大会に参加しているが、参加者の間で「四日市に28時間マラソンというのがあるようだ」と存在が知れ渡り、ウルトラマラソンのスター級の走者たちも参加するようになったという。(コスプレも楽しみながら走る参加者)

 最初の年は300人くらいが参加したが、年々、参加者が増えて昨年は800人。今年は1000人くらいにはなりそうだという。大阪市で服飾店を経営している林原誠さん(54)もウルトラマラソンの世界では有名人。「今回は100キロくらいを目標に走っています」と余裕の笑顔で話していた。

 本部周辺にはボランティアなどによるテントもあり、突然、ヨガ教室が始まるなど、ランナーを支える側も自由。明治安田生命保険相互会社四日市支社四日市東営業部の女性たち約50人も、飲み物や差し入れのお菓子を渡したり、健康測定などを用意したりして走者を励ました。例年、2日目の朝から参加する走者も多いといい、10日もにぎやかさは続きそうだ。(夜も走者のために飲み物やお菓子などを提供するボランティアの人たち)