赤い稲穂が実りの季節、いなべ市大安町高柳で赤米育つ、見るなら早めに

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 三重県いなべ市大安町で「赤米」が実りの季節を迎えている。古代米の一種とされる。穂が出てすぐだと赤はさらに鮮やかだそうで、訪ねた9月16日に高柳地区営農組合に聞くと「あと一週間早ければ」。それでも、遠くでは紫色のように見えた稲穂が、近くだと鮮やかな赤で、ちょっと古代の風景を想像したい気分になった。【赤い稲穂が実りを迎えた赤米=いなべ市大安町高柳】

 イオン大安店の西側の道路を南東に進むと、看板や「大安桜米」と書かれたのぼりがあって目印になる。組合によると、このあたりで使った田は4700平方メートル。ほかにも植えた田はあり、今年はもち米を中心に3品種を育てたという。もともと、地区の農家が個人で育てていたが、リタイアする時に「なくなったら、もったいない」と声があがり、営農組合が引き継いだという。この地での栽培は、もう20年ほどになるという(東海環状自動車道を望む赤米の田)。

 稲穂の一粒一粒に針のような長い芒(のぎ)があり、この鮮やかな赤もあいまって、鮮やかな色になるようだ。10月20日前後に刈り取る予定というが、日が経つにつれて色は薄れていくという。赤米は、ふつうの米に混ぜて赤飯ふうに炊いたりでき、JAの「四季菜」やスーパーサンシ、いなべ市の農産物直売所「ふれあいの駅うりぼう」(三岐鉄道北勢線大泉駅隣)などで購入できるという。最近では和洋菓子の材料に使う店もあるという。