親子ら約110人伝統工芸を体感、四日市の味の素東海事業所で初のイベント

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 「三重県の伝統工芸産業を体験しよう in 味の素東海事業所」が9月30日、三重県四日市市日永の同事業所であり、親子ら約110人が参加した。県内の伝統工芸の魅力に触れるワークショップのほか、おなじみの商品「ほんだし」の製造工程の見学なども楽しんだ。【伊勢木綿の端切れで額縁アートなどをつくる参加者=四日市市日永】

 三重県と同事業所の共催で、三重県と民間企業が共催して伝統工芸のワークショップを開くのは初めての試みという。2020年に稼働を開始した工場のお買い物コーナーには、県の伝統工芸品と味の素のコーポレートキャラクター「アジパンダ」がコラボした商品も置かれていることなどから、四日市で生産活動を続ける同事業所と三重県の伝統工芸産業が共に発展していくことを願い、今回の企画を考えたという。(伝統工芸が展示されている工場の1階)

 体育館では、伊勢木綿を使った額縁アートやくるみボタンづくり、松阪木綿のコサージュつくり、四日市萬古焼の皿絵付け体験、伊賀焼の手びねり体験、伊勢型紙の紙染体験、おぼろタオルの染付体験の六つの伝統工芸のワークショップがあり、午前、午後計4コースに分かれて親子らが参加した。工場見学ではロボットが活躍する最新設備の中で製品が梱包されていく様子などを見た。(額縁アート=手前=が上手にできた)