ふるさと納税PRアンバサダー「ふるさとの名匠」に3人を初任命、四日市市が地場産業PRの推進で

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【森智広市長と、「ふるさとの名匠」の任命状を手にする左から清水醉月さん、今村みえ子さん、岡本伸治さん=四日市市諏訪町】

 三重県四日市市は、ふるさと納税への取り組みで市の地場産業をPRしていくため。その先頭に立ってもらう意味を込め、初めて3人をふるさと納税PRアンバサダー「ふるさとの名匠」に任命した。いずれも返礼品でも協力してもらっており、森智広市長は「地場産業の方々がみなさんの後に続いてくださるよう、盛り上げてください」とお願いした。

 任命されたのは、四日市萬古焼伝統工芸士の清水醉月さん(79)=醉月陶苑=、寝具仕立工の今村みえ子さん(70)=ふとん工房ねむねむ=、練り切り和菓子職人の岡本伸治さん(49)=夢菓子工房ことよ=、の3人。

 清水さんは日本伝統工芸展、日陶展などで多くの入選を果たしているほか、三重県文化大賞受賞、地域文化功労者文部科学大臣表彰などの受賞歴をもつ。作品はG7伊勢志摩サミットでも使用された。主な返礼品では「希少 萬古の匠 清水醉月縞文茶器 希望の文字入れ 急須と湯呑のセット」がある。

 今村さんは、三重県技能競技大会で知事賞、県技能者表彰などを受賞。中央職業能力開発協会の技能グランプリで複数の入賞や総合優勝を得て、厚生労働大臣賞を受賞。昨年、全国の優れた職人に授与される「現代の名工」にも選出された。主な返礼品に「天然素材『綿100%』の眠りの質を上げる敷布団」がある。

 岡本さんは、名和会新年会菓子コンテストで最優秀賞3回、優秀賞7回、技術賞4回、菓子博覧会で全菓博工芸大賞を得るなどし、大学や専門学校、海外での技術指導などをしている。「テレビチャンピオン和菓子職人選手権」で準優勝、TikTokフォロワー数は約12万人という。おもな返礼品に「練り切りアーティスト岡本伸治の作品集『夢菓子工房ことよ』季節の練り切り菓子 春夏秋冬各10個入り」がある。

左から練り切り和菓子、萬古焼の急須と湯呑、綿100%のふとん

 3人は、それぞれの分野で四日市の地場産業の実力を広げていくことを光栄に感じ、力を尽くしたいと抱負を述べた、市は、地場産業をPRするプロモーションビデオを来年度から流す計画で、3人には、そのイメージリーダーとして出演してもらう考えという。