「四日市ハーフマラソン」の開催中止で森智広市長が陳謝、四日市市議会の議員説明会で

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【議員説明会で総合計画中間見直しの方針などが説明された四日市市議会】

 三重県の四日市市議会で11月6日、議員説明会があり、市側が市総合計画の中間見直しに着手する方針などを説明した。全体の計画の中で基本計画を見直すが、その中の重点的横断戦略プラン(2020年度~2024年度)で市が特に力を入れて取り組む課題とした「四日市ハーフマラソン」が開催中止になったため、市議から「ひとことあっていいのではないか」などの声があがり、森智広市長が計画を実現できなかったことを陳謝する場面があった。

 森市長は10月19日の四日市ハーフマラソン実行委員会を欠席したため、公式の場で開催中止に対する気持ちを本人の言葉で語ったのは初めてになる。11月29日に初日を迎える11月定例月議会でハーフマラソンの関連予算を減額提案するため、森市長は「その場での表明が適当かと考えていた」と話したが、議員からの求めもあり、発言を求めた。

 森市長は「ハーフマラソンができれば、インパクトのある企画になり、スポーツ振興にも役立つと思っていた。渋滞の心配はあったが、本当にそうなのか、検証することは必要だった。何とか実現できないかと頑張ったが、市民生活を麻痺させてまで実施するわけにはいかず、総合計画に記載はしていたが、決断が必要だった。残念で悔しいが、一定の予算も使ってきており、市民にはおわびしたい。四日市にとってプラスになると考えてやってきたが、申し訳なく思う」などと述べた。

 市側は、総合計画の見直しについて、作業に必要な調査分析や資料収集、市民の意見反映などの支援をコンサルタント委託する想定で、債務負担行為を11月補正予算案として提案する。これについて、市議から「何を調べるためにコンサルが必要なのか説明が必要だ」などの意見があった。

 重点的横断戦略プランの見直しは2025年度~2029年度の5年間についてを対象にしており、補正予算が認められれば作業に入り、2025年2月定例月議会で見直し後の計画案が議案上程される。

 この日の議員説明会では、2024年度~2026年度を計画期間にする「第9次四日市市介護保険事業計画・第10次四日市市高齢者福祉計画」の策定についての方針も説明された。市側からは、介護保険料について、国が現行で設定している9段階を上回る多段階化で11段階にし、低所得者層の負担を国より低く抑えてきたことが説明され、次期計画でも同様の設定で低所得者層の負担の抑制を図りたいとの説明があった。