萬古焼の原料ペタライトの研究に補助費、四日市市が計71億9000万円余の一般会計補正予算案など51議案、報告2件を市議会に提出へ

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【11月定例月議会への議案、報告が説明された四日市市。市議会で審議される=四日市市諏訪町】

 三重県四日市市は11月22日、今月29 日に初日を迎える11月定例月議会に提出する一般会計補正予算案など51議案、報告2件について説明した。ふるさと納税の増収に伴う経費の増額、萬古焼の土鍋などの原料ペタライトに関する研究費補助、ハーフマラソン開催断念に伴う経費の減額などが含まれ、一般会計の補正額は計71憶9024万1000円。物価高騰対策関係の補正予算案が会期中に追加上程される見込みもある。

 議会初日に提案される一般会計補正予算案は2件で、住民税非課税世帯に対する臨時特別給付金の事業費・事務費の23億8510万円が先行して審議される。

 もう1件の一般会計補正は48億514万1000円。ふるさと納税が制度見直しの要因も含めて大幅な増収を見せており、返礼品など募集経費の増額に7100万円余を計上する。また、この事業では、返礼品の発注・配送管理などに必要な支援業務委託費を令和6年度まで、2億1230万円を限度とする債務負担行為で追加する。

 萬古焼の土鍋などの製造に欠かせない原料のペタライトが、世界的な電気自動車の普及で燃料電池に使われるリチウムの需要の高まり、入手しにくくなっている。業界では新たな仕入れ先を探すなどしているが、土によって配合を変えるなど課題も多い。そこで、市は原料の配合や代替材料の研究、試作品の製作費を支援するため、1000万円を「萬古焼生産安定化支援事業補助金」として設け、萬古陶磁器工業協同組合を通じて業界を支援する。

 計画中止が決まったハーフマラソンでの減額補正は2940万円余で、「四日市コンビナート夜景ランフェスティバル」の開催費などが含まれる。

 創業100周年を記念し、市内の生川建設株式会社が10月に市立図書館の充実のために1923万円を市に寄付したが、市は「図書館充実基金積立金」として活用するため、今議会で市立図書館充実基金条例を定め、同基金への積み立てを行う。

 予算関係では、今回の補正額には数字が反映されない債務負担行為があり、来年度始めから業務を開始するために本年度中に契約を行う事業費、温水プールの整備、学校での水泳教育に民間プールを活用する指導の可能性を探る業務委託費や、学校給食の食材調達の業務委託費など数件の案件が挙げられている。

 そのほかの議案では、工事請負契約として、中央通り再編のシンボル的存在、円形デッキの橋脚など回廊下部の基礎工事や脚の設置など、上部の屋根などを除く工事費用8億8110万円の契約案件、近鉄四日市駅西の市民公園の大幅な整備費用3億8390万円の契約案件などが含まれている。