仮設住宅を素早く用意、三重県の大工さんらが緊急時の施工法などを体験

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【木の杭で水平を確保する緊急時の施工法を体験する大工さんたち=菰野町菰野根の平】

 災害が起きた時、素早く仮設住宅を用意できるようにと、大工さんたちが緊急時の施行法を体験する講習会が11月23日、三重県菰野町の「森のすみか」で開かれた。県内から24人の大工さんや関係者ら計33人が集まり、コンクリートを使わず、木の杭で土台をつくり、仮設住宅の床を支える木組みをつくる体験をした。

 東日本大震災を契機に国の要請を受け、一般社団法人JBN・全国工務店協会と全国建設労働組合連合が中心になって全国木造建設事業協会(全木協)を設立。全国ほとんどの都道府県と災害時の協定を結んで、いざという場合には仮設住宅づくりへ出動する。すでに、全国では熊本の地震や各地の水害などで出動を重ねている。三重県との協定は2013年12月に結んでおり、幸い、実際の出動はないが、いざの場合に備えるため、この日は5年ぶりに講習会を開いたという。

 コンクリートで土台をつくって上屋を建てるのが当たり前の現代。約50本の木の杭を打って水平を確保し、9坪(約30平方メートル)分の広さの仮設住宅の土台部分を組み立てる。初めて体験する大工さんも多く、杭だけで水平を確保するのは難しく、どうしたらいいのか、長い意見交換もあった。「やってみなければ分からないことも多く、熟練の大工さんたちだからこそ、何かいい方法を見つけ出してくれる」という。

 講習を体験した大工さんたちは、いざ、三重県で災害が起き、出動が必要になった時には、各地の現場のリーダーとなって活躍することを期待されている。講習会は今後も続ける予定で、問い合わせなどは、事務局を務める熊野市井戸町の「nojimoku」(0597-85-2485)へ。

講習会に参加した大工さんら