バトンで世界の舞台に 山手中学校2年 藤田陽菜さん

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【ポーズをとる藤田さん=四日市市下之宮町】

 8月に英国リバプールで開かれた「2023年IBTF世界バトントワーリング選手権」の女子ユースの部に出場した「Baton Team Grace」の藤田陽菜さん(四日市市立山手中学校2年)は、経験を糧に技に磨きをかけている。

 4歳の時、バトントワーリングを習い始め、大四日市まつりのおどりフェスタや文化祭で演技を披露。6年生の時、1本のバトンを操る「ソロトワール」と3本のバトンを操る「3バトン」で全国大会に出場した。

 週に5日バトン練習がある中、学校では陸上部に所属。バトン練習がある日は下校後、髪をアップにまとめ夕食を食べ、練習に向かう。週2日は塾にも通っている。

 スマートフォンを使うときも腕を上げ、高い位置で持ち、猫背になるのを防ぐ。誰よりも努力をして諦めないことが強みだが、「得意なバトントスの練習は楽しいけど、苦手な技の練習は逃げたくなる。そこを変えないと」と自分を律する。

 初の国際大会出場となった8月の世界選手権では、外国人選手と体格の差を感じたが、スキルで補おうと考えた。日本では観客が静かで緊張するが、英国では観客が選手にエールを送り盛り上げる。それに上手く乗り、11人中6位に。米国人選手5人を抑えたが、上位6人は全員日本人。過去に日本で3位になったこともあるため、悔いもあった。同チームの佐久間佳代代表は「人一倍努力し、日本代表になり意識が変わった。これからが楽しみ」と話す。次の世界選手権は2年後。まずは日本選手権でメダルを取ることが目標だ。「バトンが五輪種目になったら、メダリストになりたい」と語った。

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