今は何でもでき何にでもなれる時、四日市で「20歳を祝う会」開く

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【立ち見も含めほぼ満員の会場=四日市市文化会館第1ホール】

 三重県四日市市の「20歳を祝う会」が1月8日、安島2丁目の市文化会館であり、大人へと一歩を踏み出す節目の時をお祝いした。小雪が風に舞うような寒さだったが、久しぶりの友人との出会いに、開会ぎりぎりまで会場の外で語り合うグループが多く見られた。

会場の外で友人らと語り合う参加者たち

 新型コロナへの対応が変わって、会場は四日市ドームから文化会館になり、特別な感染症対策もない、かつての姿に戻った。昨年に比べ、マスクをしている人はほとんどおらず、会場内は満員。入り切れずにロビーで進行のアナウンスを聞く人も多かった。

 市によると、今回は2001年4月2日~2002年4月1日に生まれた2972人(男性1528人、女性1444人)が対象。新成人の有志8人の企画委員会が式典の企画や司会進行を考え、小﨑愛優さんが委員を代表して、今年のテーマ「自在」を発表した。成人年齢は18歳になったが、20歳にならないとできないこともあり、「20歳はさまざまな制限がなくなると同時に、自分で責任を取ることが求められる年齢。責任とともに得られる自由、広がる世界を共に楽しみたいという思いをこのテーマに込めた」という。

 企画では、企画委員が市内全中学の在学時の恩師を訪ね、お祝いのメッセージを写真で集めた映像が流され、知っている先生が登場するたびに、歓声が沸き起こった。

晴れ着姿の参加者

 森智広市長は主催者あいさつで、「みなさんは厳しいコロナ禍を仲間と乗り越えた。これからいろんなことがあっても必ず乗り越えていけるはず」と話したあと、「みなさんの同年代には、今年のパリ五輪で金メダルを狙う人もいる」などと女子レスリング選手の藤波朱理さんに触れ、「みなさんも、今、どんなことでもできる時にいる。夢をもって大きく育ってほしい」などとお祝いのことばを述べた。

晴れ着姿の参加者

 式典後は恒例の大抽選会で、ディズニーリゾートのペアチケット、四日市港夜景クルーズのペアチケットなどの賞品の発表に会場は盛り上がった。

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