火災、救急は増加、火災の原因はたばこ、放火がトップ、四日市市消防本部が2023年の速報値を発表

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【2023年の火災件数(速報値)などを発表した四日市市消防本部】

 三重県の四日市市消防本部が、2023年の火災、救急、救助件数(速報値)を発表した。火災、救急出動はいずれも前年を上回り、火災の原因では、たばこ、放火(疑い含む)が同数の1位となった。救急出動は、昨年1月に新型コロナウイルス感染症第8波の影響で要請が増えたことや、日常生活が戻る中で要請が増えたことが影響したと分析している。

 発表によると、2023年1年間の火災発生件数は84件(前年比5件増)、救急出動件数は17602件(同567件増)、救助出動件数が120件(同35件減)だった。

 火災では、建物とその他(枯草、ごみ集積場などの出火)がそれぞれ36件で最も多かった。月別では3月が20件で最も多かったという。出火原因ではたばこ、放火(疑い含む)が15件で同数の第1位、次いで、たき火10件などとなっている。火災による死者は2人で、負傷者は8人。火災件数の増加により、損害額は2022年の8438万余円を上回る見通しだ。

 救急出動は急病が12040件で最も多く、一般負傷2695件、転院搬送1132件、交通事故1109件などとなっている。救助出動は、建物事故45件が最も多く、交通事故38件、その他(河川敷等への転落、車内への閉じ込めなど)21件などが続いている。

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