パフォーマンスもお見事、特別支援学校聖母の家学園で高等部専攻科の発表会

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【舞台の中央で大好きなダンスを披露する小林柚葉さん=四日市市波木町】

 三重県四日市市の特別支援学校聖母の家学園(大橋里栄校長)で1月26日、生徒たちの発表会が高等部専攻科1、2年を皮切りに始まった。発表では、パワーポイントで動画を採り入れるなど演出が見事で、自らのパフォーマンスを織り交ぜるなど楽しさにもあふれ、観客席の200人近い生徒や保護者を沸かせた。

 この日は、テーマを掘り下げる研究ゼミ発表と、芸術分野の活動としての和太鼓、軽音楽の演奏、アクリル絵、陶芸の作品展示が講堂であった。研究ゼミの発表は、体調を崩して欠席した1人を除く3人で、いずれも2年生。舞台の上の大きなスクリーンを使って発表した。

 小林柚葉さんの発表は「ダンス」がテーマ。実力派のダンサーや人気のあるダンス曲を調べ、ダンスの歴史も勉強した。周囲の人にダンスへの意識をアンケートで調査し、「ダンスは好きだけど、難しくて」と考えている人が多そうなことを紹介してみせた。最後は、ヒット曲に合わせて、自らステージ中央に飛び出してダンスを披露した。

 澤田青さんは、「スイーツ」をテーマに発表。チョコレート、アイスクリームなど人気のスイーツの歴史も調べ、ドーナツなどの作り方を自分が体験して紹介した。どらやきが大好きな澤田さんだが、それ以上に好きなのがホットケーキ。舞台でホットケーキを自ら焼き、お母さんを観客席から呼んで、舞台で食べてもらった。自分ひとりで作ったホットケーキを大好きな人に食べてもらうのが夢だったといい、夢をかなえた。

舞台でホットケーキを焼く澤田青さん

 最後は、桑名の石取祭について発表した宇佐美駿太さん。祭車がある桑名市内の地区で育ち、子どものころから親しんできた祭りの歴史、祭り進行の手順などを調べて紹介した。スクリーンに石取祭の様子を動画で大きく映し出し、その前で法被を着て、太鼓を鳴らし、講堂を祭り気分に盛り上げた。

石取祭の映像に合わせて太鼓を演奏する宇佐美駿太さん

 芸術分野の活動では、和太鼓の演奏「太鼓囃子」やバンド名「ホット&クール」の軽音楽の演奏があった。かけ声などで、みんなが息を合わせようと頑張り、見ている人を引き込む演奏になった。

太鼓の演奏
ホット&クールの軽音楽演奏

 美術では、「猫」をテーマにした陶芸作品、「アクリル絵」が展示され、作者からの作品紹介もあった。美術作品は1月30日~2月14日にイオン四日市尾平店、2月15日~同26日に鈴鹿ハンターショッピングセンターのいずれも2階で展示される。

「猫」をテーマにした陶芸作品の一部
アクリル絵の猫たち

 同学園の発表会は今後、2月2日に高等部専攻科3、4年生、2月10日に小学部と中学部、2月17日に高等部本科が行う。聖母の家学園では現在、小学部から高等部専攻科までで約120人が学んでいる。