四日市ドーム改修は再検討へ、全体事業費が62億と「非常に高額」、市議会委員会で市側報告

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【改修計画を再検討することになった四日市ドーム=四日市市羽津甲】

 三重県四日市市は、2025年度から始める予定だった四日市ドームの改修計画を再検討することになった。1月29日の市議会産業生活常任委員会で報告した。大規模改修の全体事業費が、現時点では約62億円と「非常に高額」になることが予想されるという。2024年度に、あらためて施設の管理運営方法や長寿命化をどう進めるか検討するという。

 市は、2025年度~2027年度の改修施工を計画し、2022年11月に市議会に方針を伝え、2023年度に大規模改修に取りかかるための現状調査や改修方針づくりを進めてきた。ドームは使用の一部について2年前から予約できるため、すでに市のホームページなどで施設休館も周知していた。再検討に伴い、2024年度からの休館を訂正し、その後の進捗によって再周知するという。

 市によると、四日市ドームは海に近く、建物の構造的な特性もあって、鉄骨のさびや腐食、防水シーリング劣化による漏水、ワイヤーなど消耗品の劣化などが進んでいるという。改修にあたっては屋内外に仮設の足場を組むことになるが、建物内の高さ約35メートルの天井に向けて足場を組んで、高所作業車などを入れることを想定すると、これらだけでも約10億円がかかるという。

 このため、同様の施設を持つ自治体の先例などを参考に、必要な改修は行うものの、民間の資金、経営、技術を活用して公共施設の建設、維持、運営などを行うPFI(プライベート・ファイナンス・イニシアティブ)を検討するなど、より効果的な方法について考えていきたいという。

 四日市ドームはスポーツ、展示会、コンサート、集会などに使用できる多目的スポーツ施設で、市政100周年記念事業として、1997年7月に竣工した。鉄筋コンクリート、一部鉄骨造りで地下1階、地上3階。建築面積21000平方メートル余、延床面積23000平方メートル余で、約4700席と大小会議室、シャワー室などを備えている。総工費は約95億6100万円をかけたという。