円形デッキは屋根などの建築工事へ、四日市花火大会の新会場を決める打ち上げ実験も、2024年度当初予算案発表の四日市市

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【脚などの土木工事から屋根などの建築工事へと進むことになる円形デッキ(構想図)=四日市市提供】

 2024年度当初予算案を2月6日に発表した四日市市では、中央通り再編のシンボル的存在になっている円形デッキが、脚部分の土木工事に続き、屋根などの建築工事へと進む。いったん休止された四日市花火大会の新会場決定に向けた打ち上げ実験の実施や、JR四日市駅前への大学設置に向けた検討も進められる。これらの事業に関する予算案や議案が、2月13日に始まる市議会2月定例月議会で審議される。

 中央通り再編事業は、国の直轄事業の新バスターミナル「バスタ四日市」の整備と連携しながら進む。市議会には、近鉄四日市駅、バスタ四日市、あすなろう四日市駅、新図書館などを結ぶ円形デッキを整備する17億4900万円の工事請負契約についての議案が提案される。このほか、市民公園の工事、国道1号からJR四日市駅にかけての道路工事や地下埋設物の移転などが進められる。予算額は33億2100万円余。

 一方、中央通り再編の重要な柱のひとつ、新図書館が入る近鉄四日市駅東の新ビル構想については、今回の当初予算案への反映がなかった。森市長は「当初予算に間に合わせたかったが、近鉄と市の互いの業務が遅れている。近鉄側が全体をかため、価格を提示してもらうわけだが、そこに、まだ至っていない」と述べ、事業費を補正予算案の形で提示する時期については「6月定例月議会には議案を上程したい」と話した。

 四日市花火大会の打ち上げ実験は、当初予算案に約1270万円を計上した。森智広市長は「再開を望む声が多い」としており、8月下旬に数十発を打ち上げる実験を実施するという。実施主体は四日市花火大会実行委員会で、2025年度再開を目指し、四日市港東防波堤を実施場所とし、千歳地区からの見え方、来場の安全性、警備や交通規制などを検討する。

 JR四日市駅前への大学誘致では、基本構想がまもなく完成する予定で、それを受け、2024年度は設置主体を明らかにし、設置する大学の教育研究分野、学部、定員、学部の特色を踏まえた基本計画を策定する。森市長は「ずるずると検討するのではなく、1年で計画を作り切り、2025年度からは具体的に動き出したい」と話した。事業費は1000万円を計上、すでに市の政策推進部に「大学構想推進室」を設置する考えなどが市議会に報告されている。

2023年度に議論を重ねた四日市市大学構想策定委員会

 2024年度は市総合計画(2020年度~2029年度)について、後半の5年間に向け、プランを見直していく時期にあたり、900万円を計上した。自治会の財産の保全に必要となる自治会法人化を促進するため、行政書士への報酬、不動産登記の費用に対する補助をあらたに設ける。三重県では初の事業化だという。事業費は780万円。

 積極策を打ち出している「ふるさと応援寄付金(ふるさと納税)」では、新たな返礼品の開拓を続け、ポータルサイトを増やすなど、寄付拡大を図る。事業費は約2億7690万円。歳入予算額として寄付金を5億1700万円(前年度1億2900万円)と見込んでいる。図書館ではICタグを採り入れた図書管理システムを導入し、利用者の手続きの時間短縮を図る。約1億2800万円を計上した。

 企業会計では、中央通り再編に合わせて下水道管渠の更新(諏訪栄町)を進めるという。市立四日市病院では配管、配線などの大規模改修のほか、病院施設更新を現在地で行うか、近隣の更新用地で建て替えるか、それぞれを想定した問題点の抽出などを行う「病院施設更新計画検討事業」に入るという。