50台目の募金型自動販売機 三重県菰野町の希望荘に設置 四日市青年会議所

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【募金型自動販売機を紹介する四日市青年会議所の九鬼和大さん、西田真之さん、希望荘の藤川仁司飲料部部長(左から)=三重県菰野町】

 四日市青年会議所は、売り上げの一部が地域の青少年育成のために設立されたサルビア基金となる募金型自動販売機の設置に2022年から取り組んでいる。ダイド-ドリンコとアサヒ飲料販売の協力のもと取り組んでいて、3月5日には、新たに三重県菰野町の「希望荘」3階のエントランス付近に設置された。

 設置されたのは、ダイドードリンコの自動販売機。同施設を囲む大自然などをイメージしたデザインで、来館した人に癒しを与えることを意識したオリジナルのラッピングが施された。これまで設置されたサルビア基金の自動販売機は、飲料が中心だったが、今回は生理用品や子ども用のおむつも購入できる仕様だ。

 家族連れを中心とした地元の人が、日帰り入浴を利用することも多く、子ども用おむつや生理用品の購入を希望する人はこれまでもいたという。自販機で今まで以上に購入しやすい環境を整えることで、より多くの人が利用しやすいよう配慮した。

 四日市青年会議所のサルビア基金への募金型自動販売機の設置は、希望荘への設置で50台目になった。売り上げの1パーセントが基金へ寄付される仕組みとなっている。

 希望荘の藤川仁司料飲部部長は「地域の青少年育成に貢献したい」と話し、四日市青年会議所の担当者は「サルビア基金に興味を持っていただく機会になれば」と思いを語った。集まった寄付金は、子どもたちの成長のきっかけとなるイベントなどの運営に活用される予定だ。

 サルビア基金は、四日市の市花であるサルビアが由来。1981年に四日市青年会議所の第27代理事長である北岡泰爾氏により設立されたという。