夜間中学をテーマに座談会開催 5月19日に菰野町で

519

【10日の座談会の様子=菰野町のほがらかカンパニーで】

不登校の中学生も受け入れ予定

 「一人ひとりの願いが芽生える 伸びる 広がる学校」を目指し、夜間中学校の「三重県立みえ四葉ヶ咲中学校」が、来年4月津市に開校する。北勢地域における分校等の設置の必要性が検討され、同中学のPRと同地域のニーズ調査を目的に、5月19日(日)午前11時から、菰野町川北のかもしかビレッジで座談会が開かれる。参加無料。

 夜間中学とは、家庭の事情や体調など様々な理由で十分な教育を受けられないまま中学校を卒業した人や、中学校の卒業資格のない外国籍の人が学び直しの機会を作る場所。通常の公立中学と同じで、教員免許を持つ教員が週5日授業し、全ての学習を終えれば中学卒業資格が得られる。 

 みえ四葉ヶ咲中学校は、津市の県立みえ夢学園高等学校敷地内に開校予定。対象は15歳以上だが、不登校状態の現役中学生も受け入れる予定。文科省が不登校の児童生徒向けに設置することを認めている「学びの多様化学校」としての機能を兼ね、児童生徒に寄り添った特別な教育課程を編成する。

 10日、「選択肢の一つに、こんな学び場がスタートします!!」をテーマに、絵本の販売、放課後等デイサービスなどを運営する株式会社ほがらかカンパニー(同町音羽)で、座談会が開かれた。同社の三浦伸也代表取締役、県教委の前田亜弓さん、同町で地域活性化に取り組む山口陶器の山口典宏さんがトークセッションを行った。

 三浦さんはニュージーランドの幼稚園で見た園児の様子について話した。「おやつの時間だよ」と呼び掛けるが、遊びを中断して一斉着席して食べるのではなく、子どもが各自のタイミングでおやつを食べていた。決められた時間内であれば、自分で食べるタイミングを選べる。
山口さんは三角関数の公式について「大人になって実生活で使う場面がないが、建具職人は仕事で必要とする。建具職人になりたい夢を持つ人なら、三角関数を勉強する意味が分かり、積極的な学びになる」と話した。

 座談会に参加した人には不登校の子どもを持つ人も。「子どもの聴覚が敏感で30人いる教室を騒がしいと感じるが、廊下でなら落ち着いて授業が聞ける」と話した。「学びの内容や場所など、子どもに選択肢がある学校が理想」と、参加者の意見交換が行われた。

 19日は「みんなが作る学び場」をテーマに座談会が開かれる。次回も前田さんと三浦さんが参加し、三浦さんが絵本ライブを行う。座談会への参加は予約なしでも可。問い合わせは、かもしかビレッジのインスタグラム(https://www.instagram.com/kamoshika_village/)まで