髪の悩みに応えたい、増毛エクステ「LEAF」の永井貴代さん、主婦から起業、まもなく5周年

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【姉の裕貴子さんにエクステを施す永井貴代さん=四日市市波木町】

 切実な髪の悩みに応えたいと、四日市市の永井貴代さん(52)が最新技術の増毛エクステサロン「LEAF」を起業し、まもなく5年になる。年齢だけでなく、産後脱毛や闘病の服薬で髪が薄くなるなど、女性を不安にさせる原因は様々。ボリュームアップした髪を喜ぶお客様の笑顔に、仕事への勇気をもらっているという。

 自宅を改装したサロンは女性専用で、プライバシーに配慮し、完全予約制のマンツーマン対応。「冬に力を蓄え、春に眠りから覚めて新たに芽吹く」。いつまでも若々しく輝く女性のお手伝いをという願いが「LEAF」にはある。

 永井さんが扱う増毛エクステは、「エアリーエクステ」と呼ばれ、0.06ミリのファイバー毛を自毛1本に2~4本結び付け、髪にボリュームを与える。薬剤などを使わず、170度の熱にも耐えるため、シャンプー、ドライヤーも手軽で、パーマやカラーリングもできる。

 夫の転勤で新潟、金沢、愛知などを移り、2000年から生まれ故郷でもある四日市に定住。主婦として2人の子を育てた。2017年、市内でマッサージやエステのサロンを開業していた姉の長尾裕貴子さん(64)に誘われて、まだ手がける人が少なかった増毛エクステの技術スクールに出かけた。

〇母のうれしそうな顔を見て本気に

 当時、永井さんは手術後のホルモンバランスの影響か、髪は自分自身の心配ごとでもあった。練習台になってもらった母が、髪を気にしていつも帽子を被っていたのに、「もう帽子はいらないね」とうれしそうにするのを見て、この仕事に本気で取り組もうと決心。2019年9月に開業した。

自毛にファイバー毛を結び付ける手さばきで、薬剤などを使わないという

 開業にあたっては、四日市市の「ウーマン起業塾よっかいち」を複数回受講した。同じ志の仲間に出会い、マーケティングや原価計算などの勉強で仕事への責任感も身に着いた。開業後も美容師免許やセルフヘッドマッサージのインストラクター資格も取得。増毛エクステは指導する資格も得て、日本エアリーエクステスクール四日市校として、これまでに15人ほどを教えてきた。

〇シャンプーなども丁寧にアドバイス

 個別対応の長所を生かし、効果的なシャンプーや頭皮マッサージなどを丁寧にアドバイスしている。「髪の悩みを相談できずにいる女性は多い。そんな心配を、その場ですぐ軽くしてあげられるのが増毛エクステ。たくさんの人に知ってもらいたい」と永井さんは話す。

 イベントなどで体験や相談の機会もつくっている。いなべ市大安町鍋坂の「FUJIHUB」で6月30日に「キレイマルシェ」があり、姉の裕貴子さんとブースを出す予定だ。「LEAF」の案内はホームページやインスタグラム、電話090-7686-0741で。