戦争をさせない三重県1000人委員会よっかいちが憲法記念日の5月3日、近鉄四日市駅近くのふれあいモールで街頭活動をし、平和憲法をめぐる状況に危機を訴えた。
ノーベル文学賞などで知られる大江健三郎さんらが呼びかけ、2014年に創設された「戦争をさせない1000人委員会」の地域の組織として、同年6月、「三重県1000人委員会」ができ、2017年に「1000人委員会よっかいち」が発足したという。三重県1000人委員会の組織も各市に拡大し、今では県内に8つの地域組織や女性の会ができているという。
ふれあいモールの街頭活動には約20人が参加し、「未来に平和を 護ろう憲法」のメッセージや、防衛予算の拡大や増税の一方で福祉や教育、医療などの国内施策が十分な状況になっていないことをチラシにして折り込んだポケットディッシュを約1000人分用意して配布した。
「1000人委員会よっかいち」の世話人の渡辺伸二さん、大西康文さんらが、憲法に定められた平和や人権尊重の考え方などが揺らいでいる現状について演説した。「専守防衛」を基本としてきた考え方が敵基地攻撃能力を保持すると変質し、米国トランプ政権との交渉で防衛費がさらに増額されると危惧されるなか、平和外交を軸にしてきた日本は分岐点に立っていると訴えた。