駅のガード下が自習室?! 静かな放課後、通学路の途中に“ちょっと寄りたくなる勉強場所”が生まれた――。高校生のための自習スペース「ウネスタ」。近鉄、あすなろう鉄道の四日市駅のガード下にあり、電車やバスの待ち時間に無料で利用できる。開設初日の6月18日から、さっそく高校生が勉強する姿が見られた。
○イートインスペースを活用
北勢地域を中心に、子どもたちのキャリア形成を支援している一般社団法人ウネシャルが、株式会社おにぎりの桃太郎(四日市市久保田1丁目)に協力を求め、おにぎりの桃太郎 エスカーラ店(同市安島1丁目)に開設した。エスカーラ店は午後3時に閉店するため、午後4時からイートインスペースを自習室として活用する。

【学校帰りにウネスタで自習する高校生】
四日市市の「こどもの居場所づくり支援事業費補助金」を活用し、高校生は無料で利用でき、お菓子や飲み物も用意され、Wi-Fiも利用できる。桃太郎のその日のおにぎりも提供されるため、フードロス対策の役割も果たす。
迷惑にならない程度のおしゃべりも可能で、飲食物の持ち込みもできる。電車通学で四日市駅を利用する四日市南高校の生徒が友達と一緒に訪れ、「駅の近くで便利なので来てみた」と話した。
○桃太郎の上田社長は
おにぎりの桃太郎の上田耕平社長は「桃太郎のおにぎりを食べたことがない高校生もいる。勉強して、おにぎりを食べて、桃太郎のことも記憶に残してもらえたらうれしい」と話した。ウネシャルの福本由紀さんは「高校生の居場所として利用してもらいたい」と話した。
○LINEで情報発信
四日市市内の高校のテスト期間の水、木、土曜日に開設予定で、夏休みも開く。6月のこのあとの開設日は25、26、28日。利用時間は午後4時から午後8時。公式LINE「ウネスタ 高校生の自習室」 (https://line.me/R/ti/p/@242roixj)で開設のスケジュールなどを配信している。中学生の利用希望者は同アカウントで相談を受け付ける。

【無料提供される飲み物やお菓子】