高校生年代のための「ヤスジマベース」公開、四日市市のこどもの居場所づくり施策で

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【本やゲームもあって、落ち着いて過ごせそうなスペース=四日市市安島1丁目】

 三重県四日市市の市地場産業振興センター(じばさん)2階に、高校生年代のための自由な居場所「ヤスジマベース」が7月28日開く。内覧会が同24日にあり、学校関係者や報道関係者らに公開された。市が3カ所で進める「多様なこどもの居場所づくり実証事業」のひとつで、来年3月まで利用者の意見などを聞き、来年度以降の居場所づくりの取り組みに反映させるという。どこも無料で利用できる。

 ヤスジマベースは飲食店の跡地を利用しており、広さは約90平方メートル。10人から20人の利用を想定しているという。市民公園が窓から見えるカウンター席や、ソファがあり、本やボードゲーム、ブロック遊具などもあるスペース、ほかにテーブル席がふたつあり、勉強にも休憩にも、ゆったりと過ごしてもらえる印象だ。運営は株式会社デルタスタジオに委託されている。

 毎週月、火、金、日曜日の午後3時~7時に利用できる。開所日にはスタッフ2人が常駐するといい、麦茶、ミネラルウォーター、ジュースなどのフリードリンクをお願いすることもできる。コピー機や電子レンジも備えている。アンケートなどで利用者の要望を聞きながら、小さなイベントの開催なども考えたいという。

ヤスジマベースの入り口
余裕のスペースで明るい室内

あさけプラザ、八郷、内部の地区市民センターにも居場所開設

 こどもの居場所づくりは、民間を含め様々な形態で広がっているが、市が実証事業で進めるのは、ほかに、小中学生を対象にする「あさけプラザ」の「こどもの居場所」、小学生高学年(4~6年生)を対象に、八郷、内部の地区市民センターに設ける「放課後みんなの居場所」がある。

 あさけプラザでは9月から来年3月まで、毎月第一水曜日の午後2時半~4時半、毎月第三土曜日の午後1時半~4時(夏休みは特別企画を実施)に開く。7月27日には「宇宙のペーパークラフトをつくろう」「移動天文車きらら号で太陽と宇宙を体感しよう」などの催し、8月には「夏休みの宿題ができるコーナー」(7、23日)や「みんなでダンス体験」「映画上映会」(17日)などの計画がある。運営はアクティオ株式会社に委託される。

 八郷、内部の市民センターでは7月9日から始まっており、来年3月まで、毎週水曜日の午後2時~4時半に開く(下校時間で変更もある)。学習支援や将来のお仕事紹介、レクリエーション、悩み事相談などをするという。安全管理のため、参加には事前登録が必要という。こちらの運営は社会福祉法人日の本福祉会に委託されている。

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