三重県四日市市のドッジボール少年団「WIZARD(ウィザード)」が、8月17日から始まる第34回夏の全国小学生ドッジボール選手権に出場する。チーム創立以来、県大会での準優勝などはあったが、念願の全国出場の夢をかなえた。
ウィザードは、市立の常磐西小学校と川島小学校の児童を中心に、市内のほかの小学校からも参加している。今は、単独ではチームづくりに人数が足りない亀山市の関スポ少グリーンキッズの児童も合わせ、計25人で一緒に練習し、チームをつくっている。
監督を務める徳田航平さん(28)は川島小の卒業生で、このチームの先輩でもある。大学時代に大人のチームに入って、父の卓巳さん(59)が監督をしていた縁で、7年前にウィザードを引き継いだ。子どもたちに話をさせるなど、自ら考えて行動できるように指導している。
スピード感あふれる競技
小学校の放課後に遊んだくらいの経験しかない昭和世代の人には想像できないほど、競技のドッジボールはスピード感があるスポーツだ。投げるボールの勢いも強ければ、ボールを受ける選手たちが前後切り返して走る速さもすきがない。
試合は1チーム12人で対戦し、1試合は休みなしの5分で決着する。内野と呼ばれるコート内にボールを当てられず、多く残った方が勝ちになるが、短時間に形勢が逆転する試合展開がだいご味という。

みんなで協力し流れつくる
キャプテンの幸田朋華さんは常磐西小学校の6年生。4人きょうだいの末っ子だが、兄も姉も全員がドッジボールをしていて、自然に競技が好きになった。今のチームは「みんな元気で、アタックがいいこと」が持ち味だという・
全国大会は群馬県高崎市の高崎アリーナで開催され、全国の都道府県大会を勝ち抜いた代表が集まる。幸田さんは「全国大会では勝ち進めるよう、チームみんなで協力し、声をかけあい、流れをつくっていきたい」と話している。
