三重県四日市市の萬古陶磁器振興協同組合連合会が8月20日、能登半島の災害への義援金にと、市に計106万7666円を託した。5月に開催した「第64回ばんこ焼陶器祭りIN四日市ドーム」の会場で入場者から寄せられた募金のほか、四日市商工会議所、四日市観光協会の関係者などからも支援が寄せられたという。市は日本赤十字社を通して被災地の人たちに届ける。
義援金の伝達式が市役所であり、連合会から熊本哲弥理事長、佐治卓弥副理事長が出席し、森智広市長に目録を手渡した。能登半島地震災害義援金、能登半島大雨災害義援金に、それぞれ53万3833円を送るという。
今回のばんこ焼陶器まつりでは、被害の大きかった輪島への支援をと、会場内に出張輪島朝市が店を出せるようにし、支援のための募金箱も置いた。これに加えて、連合会の組合員や、連合会以外の商工業者らからも寄付が寄せられたという。熊本理事長らは「ほぼオール四日市の形で義援金を送ることができ、みなさんから大きな協力をいただいた」と話した。
森市長は「日本赤十字を通して、しっかり届けさせていただきます。被災地とのつながりが今後もよい形で続きますよう、市も協力していきます」などとお礼を述べた。懇談の中では祭り初日に雨が降ったものの、室内の四日市ドームだけに入場者数も落ち込まず、会場への商品の出し入れも楽で、参加した他の陶磁器産地の関係者からも評判がよかったことなどが語られた。