杉本奈槻さん、9月からモナコのバレエ学校に留学、「できるだけ多くを学びたい」

,
【モナコへの留学を決め、スタジオの仲間に激励される杉本奈槻さん(中央)=四日市市西日野町】

 三重県四日市市の中学生バレエダンサー杉本奈槻さん(12)が、9月から南欧のモナコ王立プリンセス・グレース・バレエ学校に留学する。若手の登竜門とされる国際コンクールで1位になったことで得た奨学制度によるもので、英国のロイヤルバレエ学校からも誘いがあったが、レッスンがたくさん受けられるのが魅力でモナコに決めたという。

 杉本さんはバレエ学校の寮に住み、レッスンを受ける。世界から次代を担う人材が集まる名門の学校で、日本からも同時期に数人が留学するが、杉本さんはその中でも最年少になりそうという。「不安は全く感じていなくて、今は海外の子たちと一緒に学べることがうれしいし、できるだけ多くのことを学んで来たい。初めての一人暮らしも楽しみです」と話している。

 杉本さんは四日市市西日野町の小原芳美バレエスタジオで練習しており、スタジオ主宰の小原先生は「練習時間が多いので、けがだけはしないようにと願います。彼女自身も目標にしているローザンヌ国際バレエコンクールへの出場や、その後の名高いバレエ団での活躍につながることを祈ります」と応援している。

バレエスタジオ主宰の小原芳美さん(右)と杉本奈槻さん

 杉本さんは、将来の夢を英国ロイヤルバレエ団で主役級の最高位ダンサーであるプリンシパルになることと話している。あこがれとして挙げるマリアネラ・ヌニェスさんやナタリア・オシポアさん、金子扶生さんらも同バレエ団でプリンシパルとして活躍中だ。「ジャンプなど、力強さなども感じられる踊りが好きです」と言う。

 杉本さんは今年4月、米国フロリダ州タンパで開かれた若手バレエダンサーの国際コンクール「ユース・アメリカ・グランプリ(YAGP)」のジュニア部門で1位になった。帰国後はバレエスタジオの発表会で踊ったほか、8月のウクライナ国立バレエ団の四日市公演でも特別出演としてステージに立った。

こんな投稿もあります。