学生全員でコース料理や洋菓子を提供、9月17日予約開始、ユマニテク調理製菓専門学校

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【試作中のケーキやコース料理の説明を手に、当日を楽しみにする学生たち=四日市市浜田町】

 三重県四日市市のユマニテク調理製菓専門学校が、10月に1、2年生全員で一般客にコースランチや洋菓子を提供する公開実践授業を開く。ホームページでの予約は9月17日から。学生全員が協力するイベントで、1年生には初めて一般客を相手に腕を振るう機会、2年生には後輩を指導しながら自らの技術をワンランク高める機会になるという。

基本を学ぶ1年生には初めての一般提供

 学校では、1年生は基本の技術を学んでいるが、できた料理や菓子は学生同士で試食してきた。そのため、今回は妥協が許されない緊張の体験にもなる。

 2年生は一般への提供が始まっているが、このイベントでは、いくつかステップアップを求められるメニューにも挑戦する。後輩の1年生を指導するために、自分たちの知識や技術をしっかりさせておく責任もある。

西洋、中国のコースランチやケーキセットなど用意

 総合調理学科、製菓製パン総合学科の計約130人が役割を決めて準備する。調理は、オマール海老、牛肉のパイ包みなどの西洋料理、さつま芋入り黒酢酢豚、タピオカ入り茶碗蒸しなどの中国料理の2種類のコース料理を10月4日に提供する。製菓は10月2~4日の3日間、ケーキ3個のセット6種類、パイのセット2種類、10個入りの焼菓子セットを学生パティスリーで販売する。

当日提供されるケーキのセットなどの試作

「特別パティシエ体験☆」を初開催

 初の試みとし、製菓では、10月4日は小学生以上(大人も可)を対象に「特別パティシエ体験☆」を開催する。オリジナルのカップケーキづくり、クッキーにハロウィンのアイシングの両方を体験、できたお菓子は持ち帰ることができる。

カップケーキをオリジナルで(提供写真)
ハロウィンのクッキーも(提供写真)

 体験参加も含め、予約はすべて、学校のホームページで9月17日から受け付ける。メニュー、値段なども詳しく紹介される予定だが、年間を通して同校の企画は人気が高く、予約はお早めに。

学生たち全員が協力して一般客を迎える

 学生たちも当日を楽しみにしている。総合調理学科1年の中濱咲蓮さん(19)は、初めて学外の人に料理を食べてもらうのは楽しみで、2年生をどうサポートしようかと考えている。同2年の西本遼馬さん(20)は、昨年のこの授業で先輩がやさしかった思い出があり、自分も後輩に同じように接してあげたいと考えている。

 製菓製パン総合学科1年の市野愛果さん(19)は、パイなど、まだ習っていない菓子も予定されていることを知って新しい経験が楽しみ。同2年の石田怜さん(19)は、タルトなど担当のケーキも決まり、一度にたくさんの数をつくるのは貴重な機会なので気を引き締めている。

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