三重県の一見勝之知事は9月25日、大雨で浸水被害が起きた四日市市のくすの木パーキングを視察した。知事は視察後に報道陣の取材に応じ、県内にある地下施設について、浸水を防ぐ手立てや、いざの場合の防水対策の計画などが準備されているのか、今後、確認していくことも検討すると述べた。
知事は午後4時から約1時間、地下駐車場内の被害状況の確認や報道陣の質問に答えるなどした。「大きな車が動いているし、天井部分に枯れ葉があるなど、水の怖さを感じた」などと印象を話した。駐車場の管理会社に市が最大限の支援をすることに期待を示す一方、防災に関する補助金など、必要なものがあれば支援する意向を語った。
地下駐車場を含む地下施設の現状については、22日の段階で市町に確認を求めたという。今後、止水板の設置や排水ポンプの稼働について県内状況を把握したいとした。また、豪雨の場合の防水対策の計画が地下施設について設けられているのかなどを確認することになるだろうとの見解を述べた。

くすの木パーキングを管理している株式会社ディア四日市によると、24日の段階で、浸水した274台すべての車両について所有者の連絡先が確認されたという。国土交通省中部地方整備局三重河川国道事務所は、26日に「第1回四日市市地下駐車場施設復旧検討委員会」を開催すると発表した。