けが防止でヤクシカの角切り、四日市の南部丘陵公園の小動物園

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【3人がかりで抑えながらの角切り=四日市市日永】

 三重県四日市市の南部丘陵公園にある小動物園で10月15日、ヤクシカの角切りがあった。春先から伸びた角は先端が鋭くなってきており、鹿同士のけが防止と飼育担当者の安全も考えてのことという。

 午前11時ごろ、飼育を任されている「なかよし生き物倶楽部プチZOO」の4人の飼育員が、少し広い場所に敷物をし、その上に寝かせて、歯の細かいノコギリで切った。市のホームページなどで予定を知った人が見守った。

 5歳で若いというものの、オスの「ラン」の角は20センチほどに伸び、先端は鋭い。首を振った時に当たれば、大きなけがにもつながる。ランは必至に逃げようとするので、男性の飼育員は体をかぶせてランを抑え、女性の貝賀日向子さんがノコギリを手にして、約10分ほどで左右2本を切り終えた。切った角は来園者が見られるように掲示するという。

20センチほどに伸び、先端が鋭い角

 ヤクシカは二ホンジカの亜種で、鹿児島県の屋久島と口永良部島にのみ生息するといわれる。体高80センチほどで、小柄なのが特徴だという。

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