幼稚園長の松永高弘さんが子育ての本を出版、「私の人生を詰め込みました」、四日市市にも寄贈

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【自著を四日市市に寄贈した松永高弘さん(左)と廣瀬琢也教育長=四日市市役所】

 中学高校の教員を21年、さらに18年の幼稚園長も務めてきた松永高弘さん(62)が、初の自著「今からでも大丈夫!子どものSOSは『育て直し』のチャンス」を出版した。11月には全国の書店で発売されるが、子育てにかかわる人たちの参考になればと、10月24日、三重県四日市市に寄贈した。

 寄贈式が同日夕、市役所であり、松永さんは約60 冊を持参。廣瀬琢也教育長が代表して受け取った。図書館、子育て支援センター、幼児教育センター、市の関係部署などに配られる。式には西村敦志こども未来部長らも出席した。

 松永さんは、式のあと、廣瀬教育長らと歓談。この中で、著書のメッセージにもなっている「育て直し」について経験談などを語った。子どもの今の状態は、その子ガ、どんな育ち方をしたか、過去に愛情をしっかり感じ取ってきたかなどが大きく影響する。過去の状態にさかのぼることで、原因を見つけ、「育て直し」につながるという。

 両親にも試練になるが、過去を取り戻すことで子どもとの絆が深まるだけでなく、親の「育ち直し」もでき、親子のよい関係に発展するという考え方だ。これまでの経験から、松永さんは決して不可能ではないと話す。

松永高弘さんの自著

 松永さんは現在、学校法人あおい学園のあおい幼稚園と桜あおい幼稚園の園長を務めている。また、一般社団法人子ども子育て・教育研究所(クぺリ)の代表として、子育て中の親や子、保育士や教員、教育機関に対する支援や援助もしている。地区市民センターなどで開いている「まっちゃんの子育て無料相談」も6年目に入ったという。こうして何百人もの子育ての相談を受け、さらに自身の4人の子育てを加え、「この本は、私の人生のすべての経験を注ぎ込んで書きました」と話している。

 本はセルバ出版から11月11日に全国の書店で発売されるほか、アマゾンでの予約も始まっている。6章構成の約250ページ。値段は税込みで1980円。

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