三重県商工会議所連合会の会長に小川謙さん(四日市商工会議所会頭)が就任、連携を重視

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【就任記者会見で運営方針についての考えを述べる新会長の小川謙さん=四日市市安島1丁目】

 三重県商工会議所連合会は11月28日、四日市市内で臨時会員総会を開き、16代目となる会長に四日市商工会議所会頭の小川謙さん(77)を選出した。任期は3年。小川さんは初の県連会長就任で、「つながりを力に 変化をチャンスに 未来へつなぐ三重経済」を運営方針として、地域経済の発展に努めたいとの決意を述べた。

 就任の記者会見が、総会の会場にもなった都ホテル四日市であり、小川さんは運営方針についての自らの考えを述べた。「大手の企業は総じて悪くないともいえるが、倒産件数などを見ると中小は厳しい状況だ」と話し、「人口減少もあっての人手不足や、賃上げの必要性、関税問題、国際的な政治状況など、個々の事業所だけで対応できるものではなく、行政や金融、大学など、あらゆる連携を進めて力にし、地域の発展をめざしたい」など、連携による力を重視する考えを述べた。県南西部の商工会議所を回り、意見交換をして、県全域を理解していきたいとの考えだ。

 こうした活動の中で、DXなど世の中の変化をチャンスにできるよう、商工会議所側もいろんな形で企業をサポートしていきたいとの考えを述べた。高速道路などのインフラ整備が進み、リニアの県内駅もあり、第63回伊勢神宮式年遷宮の関連する祭りや行事が続いていくこともあり、県の将来づくりの好機ととらえているという。

 新会長の小川さんは、現在、日本トランスシティ株式会社の取締役で取締役会議長を務めている。同社では常務取締役運輸事業部長、代表取締役社長、代表取締役会長などを歴任した。四日市商工会議所会頭のほか、一般社団法人日本倉庫協会常任理事、三重県経営者協会副会長、一般社団法人中部経済連合会顧問なども務めている。

 三重県商工会議所連合会は1948(昭和23)年4月に設立。県内12の商工会議所から成り立ち、会員数は2万4000。

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