地元での今季初勝利ならず、最後まで詰め寄る粘り見せる、三重ホンダヒート

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【攻守で強さを発揮したFLパブロ・マテーラ選手(三重ホンダヒート提供)】

 NTTジャパンラグビーリーグワン(ディビジョン1)の三重ホンダヒートは12月21日、三重県鈴鹿市の三重交通Gスポーツの杜鈴鹿でコベルコ神戸スティーラーズと対戦し、23対28で敗れ、地元での初勝利を逃した。昨季3位の強豪相手に試合運びでリードする場面も多かったが、後半の立ち上がりでリズムをつかめなかった。終盤まであきらめない猛追も見せた。

 雨中の試合はペナルティゴール(PG)による三重の先制で始まった。互いに譲らず逆転を繰り返す展開で、SOマヌ・ヴ二ポラの立て続けのPGもあり、12対7でリードして折り返しとした。

 後半、一時的な退場による数的劣勢の中で立て続けにトライを決められ、試合の主導権を奪われてしまう。懸命に守って反撃の機をうかがうと、ヴ二ポラがこの日5本目となるPGを決め、15対21と6点差に。しかし、その後も相手のトライなどで15対28と点差が広がったが、地元の声援を受け、後半34分、途中出場のジョニー・ファアウリがディフェンスラインを突き破って待望のトライ。試合終了間際の39分にはダーウィッド・ケラーマンがPGを決め、23対28と、1トライ1ゴールで逆転可能な点差まで詰め寄る粘りを見せた。

この日15得点を記録する活躍のSOマヌ・ヴ二ポラ選手(三重ホンダヒート提供)

 キアラン・クローリーHCは「勝てる試合だったので結果は悔しい。後半開始の10分間のみが思い通りにならなかった。しかし、この相手から勝ち点1を獲得できたことは評価している」と話した。ゲームキャプテンのパブロ・マテーラ選手は「後半開始の10分間以外は自分たちのラグビーができた。勝てた試合だったと思うので非常に悔しい」と話した。

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