3月19日に開幕する「第98回選抜高校野球大会」の「21世紀枠」が1月30日、発表された。昨秋の三重県大会ベスト4で、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)の文武両道で知られる県立四日市高校(四日市市富田)は、東海地区推薦校となっていたが、選ばれず、59年ぶりの出場は叶わなかった。
21世紀枠は、春の選抜高校野球大会(センバツ)で、実績だけでなく“困難克服・地域貢献・文武両道などの取り組み”を評価して選ばれる特別枠。 勝敗だけでは測れない「高校の努力」を甲子園で称えるために設けられている。過去には木本高校や相可高校などが県の推薦校に、近畿大学工業高等専門学校が、東海地区推薦校に選ばれたが、いずれも甲子園には出場していない。
30日、諸岡伸校長と加藤敬三監督が四日市高校の多目的ホールでライブ出場校決定のライブ配信を見守った。最初に21世紀枠の発表があり、同高の名前が呼ばれることはなかった。諸岡校長が加藤監督の背中を軽くたたき、労をねぎらう場面もあった。
別室で発表を見ていた部員は、多目的ホールで諸岡校長から改めて結果を聞いた。諸岡校長は「本当に悔しいし悲しいと思うけれど、これを糧に次のステージに向けて着々と力をつけてほしい」と励ました。

加藤監督は「非常に残念な思いですが、ここで立ち止まることなく、春夏に向けてレベルを上げて戦えるチームになりたい。21世紀枠推薦まで連れてくれた生徒や支援してくれた人に感謝を伝えたい。秋季大会で見つけた課題を春まで、また夏までにしっかりと克服したい」と語った。

隯海生(しま・かいせい)主将(2年)は「率直に残念な気持ち。秋の大会の準決勝と3位決定戦では後半の粘り強さや打力が欠けていた。21世紀枠に選ばれモチベーションになったが、そのチャンスが得られたことは大きな成果があったと思う。選んでいただけなかったのは、秋の試合の成績でもあると思う。それを克服して強くなったと思われるよう頑張りたい。春はベスト4で、秋季で負けたチームに勝ち、自力で東海大会に行き、そのステップが踏めれば、夏は優勝しできると考え、頂点を目指したい」と語った。

取材後、部員たちはすぐにユニフォームに着替え、グラウンドに向かった。









