水道ホース見つけ火の拡大防ぐ、勇気と機転の男性に四日市市北消防署が感謝状

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【感謝状を手にする高坂智裕さん(左)と水野義隆署長=四日市市富田2丁目】

 三重県の四日市市北消防署は3月12日、初期消火で火災の拡大を防いだとして、市内在住でキオクシア株式会社社員の高坂智裕さん(53)に感謝状を贈った。車の運転中に火に気づき、現場で水道ホースを見つけて水をかけた。建物の壁の一部が焼けたものの、ぼやでとどまったという。

 北消防署で表彰式があり、水野義隆署長が感謝状と記念品を高坂さんに手渡した。水野署長は「一瞬の判断でその場のものを使って消火して頂いた。火は最初は小さくても時が過ぎれば手がつけられなくなります。あらためて勇気と機転に感謝します」とお礼を述べた。

水野義隆署長から感謝状を受ける高坂智裕さん(左)

 高坂さんや署の話では、昨年12月30日午後2時半ごろ、高坂さんは帰宅途中の車から左方向に火が上がっているのを見つけた。自動車関係の工場の敷地内で火が出ており、近くに車を止めて駆けつけると、工場の水道ホースが目に入ったため、手に取った。

 高坂さんは、自動車関係の工場なので、油が燃えていると水は逆効果になるかも知れないと考え、いったん、部分的に水をかけて火勢が弱まるのを確認して、その後、本格的に水をかけた。10分ほどでほぼ消し止め、別の人からの通報で消防車が現場に着いた時には鎮火状態だったという。

 高坂さんは趣味で二輪に乗ることがあり、以前、転倒して近くにいた人に力を貸してもらった経験がある。そのため、「火勢がどの程度かは分からなかったが、もし、けがをしている人がいるなら、できることは協力したいと思った」と、現場へ向かった時の思いを話している。

 「火が広がらなくてよかったです。会社では定期的な訓練もありますが、本物の火事に出くわしたのは初めてでした。比較的落ち着いてできたことはよかったと思います」と高坂さんはふりかえっていた。

北消防署のみなさんと記念撮影をする高坂智裕さん

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